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あるもの削りの達人

無いものねだりをした経験は誰にでもある。

〇〇ちゃんは頭が良くて算数が凄いできる、私も賢くなりたい。

あの人はお金持ちの家でいいなぁ、私も贅沢がしたいなぁパパ!

生まれつき足が速かったら、いい記録出たんだけどなぁ。

あいつは天才でいいなぁ。俺にもわずかでも才能があったらなぁ・・。

無いものねだり程、実現が難しく、自分を苦しめるものはない。

ねだったところで、人それぞれ限界があることをいつしか知ることになる。

そこで提案、

「欲しい→失う」に発想の転換をし、

あるものを削りをしてみてはどうだろうか。

自分が身に付けた技能や資格、能力や経験をあえて使わない。

技能や資格をあえて失効(削る)する。

能力、経験を捨てる。

それができたら、あるもの削りの達人である。

自動車普通免許更新をあえてしない。

選挙で不正をし、あえて議員辞職をする。

危険ドラックを乱用し、あえて芸能界を引退する。

教員免許更新をあえてしない。

無駄遅刻、欠席を繰り返し、自主退職を勧告される。

あえて、妻や家族から捨てられる。

パソコンに詳しいが、不勉強な人に教えず、あえて嫌われ孤立する。

身近に、こんな達人がいるのではないだろうか。

達人たちは、

「うっかりしてた」と口を揃えて実行する。

うっかり八兵衛は軽口を叩いて、あえて信頼を失う。

あるものが飽和状態になると、人は削りたくなる。

自然の摂理の一種なのだろうか。

本能だろうか。

これは、無いものねだりを越える欲求となるのではないだろうか。

無いものをねだっても、諦めることが多い。

あるもの削りは、誰にでもできる。

主体的に削ったところで、見えてくる世界もあるはずだ。

無いものを得ても満たされることがないように、あるもの削りも…。

でも気を付けてください。

知らぬ間に削られていたときは、

寂しさが募りますから。

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