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子供っぽい嫉妬【ショートショート】

「美結があんな男と話すの、嫌だなあ」と、思わず口に出してしまった。

「どうして?」と美結が聞く。

「アイツのこと、あんまり好きじゃないんだ」

「あなたがあの人を嫌いなだけで、私が話す相手を選ぶ権利はないでしょう」

美結の返事に、ますます腹が立ってきた。

「でも、俺と一緒にいるのに、あんな男と話すのはどうかと思うぞ」

「あなたは、私を信じていないのね」

「そんなことない、信じてるよ。でも、嫌なものは嫌なんだ」

「それなら、自分の気持ちをちゃんと管理して。私が誰と話をしても、それは私の自由でしょう?」

美結の言葉に、俺は黙ってしまった。

美結には自由がある。
それは認めなければならない。

だが……。
この嫉妬の気持ちは、なかなか消えなかった。

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