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フラれたリウム

 半年前にした決意表明も虚しく、あっという間にnoteの更新をやめてしまった。一応、今日から再開ということで頑張っていかなあかんなぁと思ってますぅ。 思想的な話を書こうとするとすぐ頓挫するから、もっと事実を書く日記的な感じにしようかな。あんまり、日々に変化がないから結局すぐに滞る気もするけど、一年後の自分を笑わせるつもりで頑張ろうと思う。

 先日プラネタリウムに行った。なぜそんな場所に行こうと思ったのかと言うと、これもまた先日、群馬の方に出かけた際にみた星がとても綺麗だったからだ。現地では寒すぎるし、時間もなかったのだけど、スナフキンに憧れている俺は「やっぱ星っしょ」と思い群馬から帰ってくるや否や地元の商業施設のプラネタリウムにカチコミに行った。ただ、俺は性格的にはミィであり、しかし、ミィみたいに可愛くないので単純に憎まれ口を叩く大学生であり、実際に出かけ先の群馬では同行者を幾度となくキレさせた。
 
 プラネタリウムに最後に行ったのは小学生の頃の総合学習だった気がする。学校から歩いて学習施設に行ったのを覚えている。プラネタリウムの中は以上に広かったけど、近視だったから肝心の星々は全く見えず暗闇でぼんやりと光を眺めていた記憶しかない。

 普段住んでいる場所からは星はほとんど見えない。それは街が明るすぎるかららしい。街が停電でもしたら本当に綺麗に見えるのだろうか。そんな非常事態は滅多なことじゃ起こらないだろうけど、大災害でも起きたらそうなるのかもしれない。困り果てているときにパッと空を見上げると、星が輝いているのは皮肉なのか希望なのか。

 プラネタリウムの上映まで3時間近くの待ち時間があった。別にしたいこともなかったのでブラブラとショッピングモールを見て回ることにした。ヤドクガエルのリアルキーホルダーとか、ローリングストーンズみたいな刺繍の入ったがまぐちとかリンゴのオブジェとかイカすものをたくさん見つけたが必要ないので断念した。あと、こうして文字に起こすと全然いらない。これが言葉の限界ナリか…
途中、よくわからん店で売ってるチノパンが2万円から3千円に値下げされて売られていた。めちゃくちゃ安くなっていてオモロかった。アウトレットとか行ったら爆笑してしまうかもしれない。
 
 思ったより長い待ち時間を過ごしてやっと上映が始まった。映画館みたいな椅子で、後ろの人にぶつかるんじゃね?てくらいリクライニングが深い。どこまで倒していいのかわからずちょっと倒して元に戻すという筋トレみたいな動きで後ろの人を撹乱してしまった。俺は過去に飛行機に乗った際、無慈悲かつ強力なリクライニングで後ろのイタリア爺を怒らしたことがあったので、最新の注意を払ったつもりだがその結果今度はテクニカルなムーブを編み出してしまった。剛柔兼ね備えたリクライニンゲストの誕生だ。

 アナウンスが始まって5分くらいで寝落ちして起きたときには全て終わっていたのでほとんど何も見ていない。1500円払っておずおずリクライニングして昼寝かましただけだった。

 まぁ、もうプラネタリウムはいいかなと思った。何も見ていないなりに退屈なのはわかったし、星座の説明を聞いて納得したり、感心することがまずない。俺は星をただ眺めたいのであって講釈を聞きたかったわけではないのだ。自由な感性で星を眺めることがまずは大切なのであって、どこに何座があるとかはどうでもいいのだ。俺は遠く離れた星々に想いを馳せながら、広大な夜空に自信の夢や希望、ロマンスを映し出したかったのである。半分寝ながら見たサザンクロスが小さすぎたことに小ウケしたかったわけではない。プラ寝たリウムしたかったわけではない。

 結局のところ、自由に星を見たいんなら田舎に行けという話なのである。プラネタリウムにはプラネタリウムの良さがあり、少なくとも勝手に寝落ちしたやつが文句を言う筋合いはないのだ。ただ、星を見に行くにしても車も免許もない。あーあ。ムーミン谷に住みてぇ。

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