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恋愛諸感

 最近合コンをした。金髪ウルフの可愛い子が来たのだけど、二次会のカラオケの途中、電話で席を外している際に、彼女には好きピがいることを他の女の子に聞いた。電話を終えて帰ってきたら「友達が泣いてるから帰る」と言って好きピのことも聞けずに帰った。好きピがいるなら合コンにくるな。そして途中で友達の元へ行くな。俺のそばにいろ。    男と女はやはり違うなと思う。それは長方形と正方形は違う、くらいの意味合いで語っているつもりだけど、差別発言で回収されてしまうから悲しい。  運命の人が現

    • 子ガモ

       一年前にこんな記事を投稿した。朝井リョウの小説をなぞったような一周遅れの恥文だとしても、この時の自分がこれを書いて満足したのがわかる。  「特別になりたい」承認欲求がいつまでも満たされることがない。しかし、絶倫らしいテカテカした虚栄心は表に出さず、他人事のように自分を額縁に飾り、批評を繰り返すことでなんとかその場を凌いでいる。この先、そうして欲求不満を誤魔化しながら、野生動物のように生きられるまで待ち続けるのだろうか。  ズバリ失敗の秘訣は?— そうですね。しなやかに聳

      • どうも、ありがとうございました。

         前回のあらすじ。ニューヨークが準決で落ちた。  千はブランコに乗っていた。オシャレしていた。初めて見る格好だった。普段は服に興味のない人が着る服を着ていたからだ。そんなところが好きなんだけど。  「今日、回らない寿司を食べてきた。友達の知り合いの社長のおごりで。」 こいつパパ活してきとんがな。千は酒臭く、テンションが高かった。それからひたすらM−1の話をした。皆さんは今年のM−1を見たでしょうか。いやぁ、痺れたなぁ。この時はまだファイナリスト発表の日だったから、誰が残

        • フラれたリウムってなんだよ

          群馬に行った結果、プラネタリウムで星を見た話を前回書いた。今日はその真実を書く。本当に綺麗な星を見ただけで人間がプラネタリウムに行くと思っているのならそれはいささか疑問に感じる力が足りない。探偵にはなれないだろう。諦めた方がいい。探偵なんて不安定な職業よりも安定した公務員の方がいい。お国のためにその才をふるってくれ給え。期待している。 私がプラネタリウムに行った本当の理由は、フラれたからだ。今、あなたの中には点が線になるあの気持ちのいい感覚があるだろう。前回の記事のタイトル

        恋愛諸感

          フラれたリウム

           半年前にした決意表明も虚しく、あっという間にnoteの更新をやめてしまった。一応、今日から再開ということで頑張っていかなあかんなぁと思ってますぅ。 思想的な話を書こうとするとすぐ頓挫するから、もっと事実を書く日記的な感じにしようかな。あんまり、日々に変化がないから結局すぐに滞る気もするけど、一年後の自分を笑わせるつもりで頑張ろうと思う。  先日プラネタリウムに行った。なぜそんな場所に行こうと思ったのかと言うと、これもまた先日、群馬の方に出かけた際にみた星がとても綺麗だった

          フラれたリウム

          『時をかける少女』の食べごろはいつか

           時間を巻きもどせたら、絶対に悪用する。少なくとも普段はやらないことをやる。具体例ははばかるけれど。  細田守監督の『時をかける少女』を見た。アマプラで見た。数年ぶりに見たのだけど、自分にとっては面白いかどうかと言う以上の作品だった。  初めて見たときは内容よりも世界観に惹かれた。高校、夏、男女、美しいフィクションの世界に憧れた。多分、中学生くらいだったと思う。  鈍色の高校生活を過ごした現在の私は、こういう類のアニメーションやドラマに対して憧れを持っている、というわけ

          『時をかける少女』の食べごろはいつか

          風のすべてが彼の歌、星のすべてが彼の夢

           休みの日に雨が降っていると嬉しい。と言うのは自分がインドアであることの証拠に思える。そうでなくても、家にいようと決めた日がたまたま大雨だったりしたら嬉しい、って言うのはみんなそうでしょう。例えば、恋人と家にいる。アマプラ、ネトフリ、You tube。外の天気はどうなっているか。そういうことです。  朝からずっと家でダラダラしていると、それが休みの日だとしても、というか休みの日だからこそ、モヤモヤしたりする。そんな時に雨が降ってくれていると救われる。「雨じゃしょうがないか。

          風のすべてが彼の歌、星のすべてが彼の夢

          新入生にはトゲがある の段

           「サークルに入って薄っぺらい人間関係を構築するよりも、本を読んで知識を蓄えた方がいい」と、高校時代の友人に豪語した私は、独りで過ごすゴールデンウィークの寂しさに耐えきれず、自ずから体育館へと足を運んだ。結局バスケサークルに入った。  大学生活なんてものはなんぼあってもいい。こんなに充実した時間はこの先あるまい。私の将来の夢は目下、永久のキャンパスライフである。そう思うのも、私の送った大学ライフに後悔の種がびっしりと撒かれてしまったからだ。そのうちのいくつかはすでに発芽して

          新入生にはトゲがある の段

          幸せを願う日

           誕生日を祝ってくれる人が年々減っている。先日の迎えた誕生日では家族を除くとわずか2人からしかLINEが来なかった。去年は3人だった。  私に人望がないのはさておいて、基本的に誕生日の盛り上がりというのは20歳くらいがピークじゃないだろうか。大学生は、なにかしら集まって騒ぐ機会を見つけ出すことに情熱を注ぐから、必然的にこのころの誕生日は派手になる。時間がある一方で、外聞がないのでめちゃくちゃなサプライズを決行する。私はそんな機会に恵まれなかったので、少し羨ましかったりもする

          幸せを願う日

          しないことで特別になるな

            特別になりたいがために周りを否定し始めた。例えばネットの有名人、ヒットした恋愛ソング、流行語。世間の流れにはとりあえず抗ってみた。憚りなく人とのつながりを求めたり、発信力のある実業家に啓蒙を求めたり、飲みの席の痴態を武勇伝のように話したり、そういう人間を嘲笑った。果てには、努力や感謝にも疑問を抱き、親や友達を見下ろし、自分の感情すらも観察の対象に入れた。困難も悩みも出てくるが、世界に対して自分だけが聞き取れる特殊な波長であると思った。しかし、そのことが虚しく、ただただみっ

          しないことで特別になるな