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「『公民館的』にやってみる」 文喫 六本木が連続トークセッションを始めます


※イベント名を「『公民館的』会議」と改め、開催形式をワークショップからトークセッションへ変更しました(2022/9/1)※


場とコミュニティの課題に「公民館的」にアプローチする

身近な学びの拠点であり、誰もが気楽に集まれる交流の場である「公民館」。実は公民館は、ルーツをたどれば明治時代まで遡ることができるのだといいます。そして現在、自治公民館まで含めれば、全国には8万館ほどの公民館があるのだそう(『公民館のしあさって』より)。これは、コンビニエンスストアと郵便局をすべて足したくらいの数(!)です。

そんな「公民館」のあり方は、公民館以外のさまざまな場づくりにも生きています。たとえば、シェアオフィス、コインランドリー、カフェ、公園……。既存の機能に「公民館的」な要素が加わった場所も増えています。「サードプレイス」という言葉も、最近では一般的になりました。

しかし、そのような「場」が求められ、増えている一方で、私たちは、人とつながることにわずらわしさも感じます。場にルールが生まれたり、ルールが増えたり、拘束力が強まったりすると、窮屈にも感じます。ただ「場」がそこにあるだけでは、賑わいは生まれません。

今回、文喫 六本木が開催する連続トークセッション「『公民館的』会議」は、さまざまな「公民館的」なあり方をヒントに、企業、学校、地域といったさまざまな場とコミュニティの課題へのアプローチ方法を探る内容です。

テーマは「ドーナツ」「防災・減災」「デザイン」の3つ

今回のイベントでは、3つの異なる企業・プロジェクトがもつ実際の「場」が題材となります。それぞれの「場」の課題を講師陣が掘り下げ、参加者の皆さんを交えたディスカッションを通して、課題へのアプローチ方法を探ります。

  • 「ドーナツ」with ツバメアーキテクツ+洞洞
    1つ目の「場」は、建築ユニット「ツバメアーキテクツ」新オフィスの1階にオープン予定のドーナツショップ「洞洞(ほらほら)」です。

  • 「防災・減災」with “FUJISAN de 防災”
    2つ目は、万が一の富士山噴火に備えた防災・減災がテーマ。自治体、自動車メーカー、保険会社のメンバーからなる防災プロジェクト「FUJISAN de 防災」とのワークショップです。

  • 「デザイン」with 日本デザイン振興会
    3つ目の「場」は、六本木にあるギャラリー「東京ミッドタウン・デザインハブ」と、隣接のセミナールーム「リエゾンセンター・ライブラリー」。誰でも無料で利用できるのですが、オフィス棟の5階ということもあり「たまたまふらりと前を通りかかる」ような出会い方はしづらい場所です。より人が集い、つながり、自発的な活動が生まれるような場所になるには、どんな「公民館的」アクションが考えられるでしょう?

今回のイベントには、きっと、仕事で「場づくり」に携わっている方、所属しているコミュニティをもっと盛り上げたい方、人と人のつながりに興味がある方、さまざまな方が参加してくださることと思います。
それぞれに少しずつ異なる目的を持っている方が、同じ場に集まり、居合わせた相手と「どんなことができるだろう?」と考える。このイベント自体も「公民館的」なあり方になりそうで、文喫 六本木スタッフ一同、わくわくしています。

※最少催行人数12名、現地参加の定員は20名です


現地参加のほか「オンライン聴講」も可能です

参加方法は「現地参加」「オンライン聴講」の2パターンあり、どちらも通しチケット・各回チケットをご用意しています。


講師/運営紹介 

「壁打ち」は、まだ形になる前のアイデアを話したり、相談したりできる相手です

西山 佳孝/Yoshitaka Nishiyama
㈱タウンキッチン・取締役(東京)、株式会社Encounter Japan(Mexico)ほか。大学在学中よりNPO法人を設立。地方創生を軸として、デザインを用いた教育プログラムづくりなど、多くの事業を立ち上げる。大学自主退学後、株式会社設立や取締役を経て、霞ヶ関へ。その後、九州を中心とする公益財団法人ネイチャリング財団において、事務局長として社会起業家等の起業家人材の育成に携わり、現在に至る。経済産業省 派遣専門家、独立行政法人国立高等専門学校機構デザインコンペティション 審査委員長、鹿児島県庁 観光アドバイザー、東村山市空家対策協議会 委員など、多数役職を兼務。直近では、日墨ソーシャルアントレプレナー交流事業(国際交流基金)においてメキシコに滞在するなど、海外プロジェクトにも積極的に参画。

染谷 拓郎/Takuro Someya
1987年生まれ。㈱ひらく代表取締役社長/プランニングディレクター。生活者起点で場を作り豊かな時間を提供することを軸に、事業開発・サービス設計・企画プロデュースを行う。ブックホテル「箱根本箱」プロジェクトマネジメント、旅館内書店「Books&Tea 三服」プロデュース、図書館イベントパッケージ「Library Book Circus」企画・運営などを手がける。

有地 和毅/Kazuki Aruchi
1987年、広島県生まれ。日本出版販売㈱ 「文喫 六本木」ブックディレクター。ブックディレクターとして本のある場づくりを行う。2018年より、本と出会うための本屋「文喫 六本木」の立ち上げに携わり、コンセプトデザイン、選書、アートと本の領域を横断する企画展ディレクション、イベントを手掛けている。2020年からは、企業の文化的課題解決をアシストする企業ライブラリーのプロデュースを開始。選書、本を起点としたコミュニケーションの創出、ワークショップ運営に取り組んでいる。

参加申し込みはこちらから(Peatix)