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ノベルメディア『文活』参加作家紹介⑥:なみきかずしさん

読者の生活に、月にいちど物語をおとどけする文芸誌『文活』。参加作家、最後のご紹介はなみきかずしさんです!(『文活』は現在ふたりで運営しているため、この記事はなみきではなくよもぎが書いています)

※文活とは
noteの小説家たちで、毎月小説を持ち寄ってつくる文芸誌です。生活のなかの一幕を小説にして、おとどけします。価格は390円。コーヒー1杯ぶんの値段でおたのしみいただけます。詳細は以下の紹介記事をご覧ください。
https://note.com/bunkatsu/n/n16565e0a2b10

noteのディレクターとしてはたらくなみきさんは、ノベルメディア『文活』の代表かつ作家として活動します。小説、映画、絵画、アニメなど、あらゆるコンテンツを愛し、創作の力をだれよりも信じている人です。作家を目指していた過去もあり、「文豪りんご」として小説も書きつづけていました。

なみきさんの作品の魅力。それは、ユーモアに富んだ文体、音にだして読みたくなるリズム感、ジャンルを選ばない圧倒的な筆力。しかしこうして羅列するのが無粋なくらい、言語化したくないのが本心です。

まるで宮沢賢治の作品のような、ふしぎな空気感。そのこころのひっかかりこそ、なみきかずしの真髄です。そのためなみきさんの小説は、作品全体を通したおもしろさをあじわっていただきたいのです。

たとえば、あたたかい孤独を味わえる『ヨーグルト』。息を呑むほどうつくしい『わたり鳥』。危険な艶やかさが香る『どく』。読者を選ばない名作童話のような『くらげ』。なにを手に取っても間違いありません。

過去のおすすめ作品

以下、おすすめの小説をご紹介します!ぜひ読んでみてくださいね。

✎ おすすめ作品①『 月夜の池 』

ぱくぱくと口を開ける幸せな鯉たちと、えさをやる人間には群がらない、すこし神経質な鯉。そこにやってきた、ひとりの不幸な男。あるきれいな月の晩の、命のぶつかりときらめきを描いた、うつくしい小説です。

✎ おすすめ作品②『 あかつき 』

色彩ゆたかな、あかつきの街。どこまでもあるいていけそうで、どこにも居場所がない少年。電線の下からはじまる、果てのない少年のあゆみには、世界をゆるやかに変えてしまう力がありました。変移する色のようすも相まって、心地よくも刺激的な余韻がある小説です。

なみきかずしさんからのコメント

なみきさんから、読者のみなさんへのコメントをいただいています!

はじめまして。なみきかずしです。
このノベルメディア文活で、運営および作家として活動します。

ぼくは作家をめざして大学を卒業し、就職をせずに、アルバイトをしながら小説を書いていました。
そのとき、何よりも耐えがたかったのは、孤独であったことをおぼえています。

将来のみえない生活。
自分の感覚だけを頼りに文章を紡ぎつづける閉塞感。
一握りしか成功しえない「作家」という職業に挑戦する恐怖。

それらは、まだなにも社会を知らない23歳の若者が経験するには、辛く、苦しい現実で。
ぼくは早々に、作家志望の生活からしっぽを巻いて逃げ出し、就職をすることになります。
それは小説からの逃走であったのと同時に、孤独への敗北でした。

ノベルメディア文活は、「人々の生活をよくするために、物語をつくる」を掲げて活動します。
そこには、ぼくが経験した孤独に対する挑戦があります。

独りよがりな創作ではなく、読者の生活にとけこむような小説をつくり、とどける。
そんな、読者と豊かさを分かち合えるような物語を、運営としても、ひとりの作家としても、文活を通してつくりつづけていこうと思います。

作家にとって何よりもうれしいのは、作品を読んでもらえること。
一生懸命につくりますので、ぜひ受け取っていただけるとうれしいです。

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以上、参加作家紹介で、なみきかずしさんでした!文活創刊号の刊行までは【あと1日】。ついに明日となりました!ぜひぜひおたのしみに!

※文活は以下の購入ボタンから定期購読いただけます。
※この下はオマケです!12月の創刊号に掲載される、なみきかずしさんの小説の冒頭を公開しています…!

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