パティシエに留学生…15人が得度式 高野山無量光院
※文化時報2020年7月22日号の掲載記事です。
高野山真言宗の準別格本山無量光院(土生川正道住職、和歌山県高野町)は12日、本年度の得度式を行い、15人が得度した。例年は4月8日の仏生会(ぶっしょうえ)に合わせて行っているが、新型コロナウイルスの影響で延期されていた。
丁子湯(ちょうじゆ)に入って身を清めた受者たちは、伝戒阿闍梨(あじゃり)の土生川住職から戒を授けられ、お剃刀(かみそり)を受けると、袈裟を受け取った。先輩たちに助けてもらいながら、法衣に着替えて再び道場へ戻ると、土生川住職から得度の証を受けた。
戒を授かる得度者
伝戒阿闍梨からお剃刀を受ける
無量光院には中国の弟子も多く、現地で寺院を運営したり入寺したりする僧侶もいる。例年だと中国をはじめ海外からの参加者も多いが、今年はコロナ禍で国外からの受者は4人(中国3人、米国1人)だけだった。このうち刘甲慶さんは高野山大学在学中だという。
女性は5人で、大半が弘法大師空海の教えに引かれた在家出身者だった。
長野県出身の太田哲雄さんは、知る人ぞ知る人気パティシエ。イタリア、スペイン、ペルーで料理を学んだ後、現在は軽井沢を拠点に、牛乳を用いないチョコレートを作っている。「水の良しあしが決め手。高野山もそうだが、軽井沢は清らかな水に恵まれている。精進料理にも出せるデザートです」と話していた。
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