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理想の心、AIが誘導 京大・阪大がシステム開発へ

※文化時報2021年5月20日号の掲載記事です。

 京都大学と大阪大学は14日、人工知能(AI)が人の心を理想的な状態に導くシステムの共同開発を始めると発表した。宗教や哲学が示す理想の心を得るために、どんな刺激を与えればいいかをAIが提案する。AIの助けを借りて、モチベーションの低下を防いだり、緊張が強いられる場面でも平常心を保てたりすることを目指す。

 「Psyche Navigation System」(サイキ・ナビゲーション・システム、PNS)と呼ばれるシステムで、仏教学や集積回路工学、実験心理学の研究者による合同プロジェクト。京都大こころの未来研究センターの熊谷誠慈准教授と上田祥行特定講師、京都大大学院情報学研究科の粟野皓光准教授、大阪大大学院情報科学研究科の三浦典之教授が携わる。

 PNSではまず、仏典や哲学書に基づき、心の状態が分かる指標を作成する。

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