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観音さまのお顔に献灯 神戸・須磨寺で灯明会

 ※文化時報8月19日号の記事です。

 真言宗須磨寺派の大本山須磨寺(小池弘三貫主、神戸市須磨区)で9日、四万六千日法要が営まれた。4万6千日参詣したのと同じ功徳があるとされる観世音菩薩の縁日で、東京などでは7月に営まれる。今年は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、信徒らは本堂の外から参拝した。

 日が傾くと、観音さまの顔の形を描くように置かれた灯明に灯がともり、午後7時頃から「みあかり観音供養会(灯明会)」が始まった。小池貫主ら山内僧侶が法楽をささげ、家族連れらが順に香を献じた。

0821アップ須磨寺 みあかり観音

 観音さまの下絵は、境内に工房を持ち、大日如来像など同寺の仏像も多数建立した山髙龍雲大仏師が毎年描く。その線に沿って、山髙氏と僧侶らが信徒らの献灯の容器を並べて点火する。数は年によって異なり、多いときは周辺の荘厳を付け加えることもあるという。

0821アップ須磨寺 メイキングオブ みあかり観音

 法要後、小池貫主はユーモアを交えて「コロナ禍でどうしたものかと、みあかり観音さまに電話したら、(灯明会を)『やれ!』とのことだった。今年も無事、お出ましいただくことができた」とあいさつ。「副住職が一杯しゃべりたそうにしているので」と、小池陽人副住職にバトンを渡し、法話をつないだ。

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