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BUNGU SQUAD STORY #16『展望』

この物語は、BUNGU SQUADというアナログゲームがどういう経緯で生まれて、どのように世界に羽ばたいていくかを、現在進行形で書き残していく自叙伝である。

#1はこちら

2019年9月。
ブングーファイブは次の目標に向かって動き出していた。(詳細は次回)

そういえば、9月に入る直前に、きだてさんから「なぜブングーファイブには販売物が無いのですか?」という質問を受けていた。

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✒︎  なぜ販売物が無いのか?
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その時に答えた、巻物のような長文の返信を発掘したので、その一部を貼り付けてみる。

私の目的からお話しさせて頂きますと、このゲームを世界中に広めたいのがまず頭にありまして。
ゆくゆく、世界大会を開いて各国の文具同士で闘う場面をずっと夢見ています。

それに向けての普及は、ルールさえわかれば世界の端っこまで届く可能性はあるわけです。
販売物およびゲームをするためのアイテムが必要になりますと、それを世界各国の言語に翻訳しなきゃいけないですし、更には流通させなきゃいけないので、企業にも属していない私がリスク無く普及させるにはインターネットの力があれば充分だと思っています。

とはいえ、マネタイズしないと決めているわけでもありません。理想はこのゲームに関わって食べていけたらと思っています。

販売物が無い理由としては、家にある物で遊べるので、「このゲームを買って欲しい」という下心を出す事も感じられる事も無く、純粋に遊びに誘えるからです。

ロゴやイラストをあしらったオリジナルのトランプを作ったりしないのも、今そこに需要が無いからです。

ビジネスモデルの狙いとしては、ファンになってくれた人達の満足度を上げるための物販や課金をベースにした、ファンベースのやり方でやっていけたらと思っています。

なのでこの先「オリジナルの商品が欲しい!」や、「もっと楽しめるサービスが欲しい!」というような需要が見え始めたら、それに応えるような形でマネタイズしていけたらと思っています。

…なんとも生意気な若造の戯言だなと、今改めて自分で思う。

なんなら、この後も更に偉そうな口ぶりが続いていたので、慌ててディレクターズカット版として出させていただいた。

だけど、やろうとしていた事や今後の展望としてはその当時と今も全くブレは無く、実際、2023年になってようやくマネタイズへ着手し始めた。

ディスプレイの向こうでは、引きつった顔のきだてさんがいたであろう事も想像できないくらいだったので、
当然、その後世界中がパニックに陥るほどのパンデミックが起こるなんて、考えもしなかった。


〜BUNGU SQUAD STORY #17 へ続く〜

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