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公園内散歩が楽しい

朝からバスで谷戸山公園まで行って来た。9時ちょっと過ぎには、公園の東の正面入り口のパークセンターに着いた。子供連れの家族が既に遊んでいる。寒さはあるが、のどかな日曜日であった。「久々に公園を一周しようか」と謙也が優子に言った。竹林がある伝説の丘を目指し、歩き始めた。この丘からは、大山の全景を見渡せる。「今朝は、本当に綺麗だわ。こんな大山、初めて見たかも」と優子は大喜びで叫んだ。

謙也は、足が痛むので、10メートルおきくらいに休む。丁度、公園にはいい塩梅でベンチや椅子がある。普段は、一般道を歩くので、庭のブロック塀の上や石垣の上などで休んでいるので、「皆さんの庭を使わしてもらっているので、気が引けるわ」と優子が言うように、無断借用している身分だ。

公園から一般道に出てから西入口の長屋門を入り、「里山体験館」の施設を抜けて、シラカシ観察林に行く。結構な勾配がある坂道をゼイハーしながら登った。どんつきに三峰神社の入り口がある。そこを横目で見ながら、「野鳥の原っぱ」まで下り坂を歩く。いく先々にベンチがあるので休憩をする。

木道になった道をひたすら歩く。「昆虫の森」と書かれたところをすぎてしばらくするとじゃり道にぶつかる。森をひたすら歩くが、景色が綺麗だ。それもそのはず、すぎ、ヒノキの観察林が広がっている。そこを道沿いに歩いていると板張りの「あずまや」があるので休んだ。脇で老人がストレッチをしていた。夫婦やカップルなどちょこちょこ会うが、ほとんど人はいない。

しばらく休んだのち、「森の学校」まで、結構長い距離を歩く。途中、丸太で作ったベンチがあるが、そこまでが意外に謙也にはキツイ。ゆっくり歩幅を確認しながら歩く。優子は、それに合わせてゆっくり歩く。「いつ頃から歩けなくなったんだろうか」「去年の夏までは、普通に歩けたのに、急に手が揚がらなくなった頃から歩けなくなったのかも」と謙也は振り返っていた。

体調の変化というものは、急激に襲ってくる。整形外科にお世話になっていた頃は、糖尿病の疑いで、血糖値を必死で下げた。何しろ、ニヵ月で疑いが消えた。豆腐ダイエットを試みた。キツイ試練であったが、数値は正直で、もの凄い勢いで下がり、体重も十キロ近く減った。

検査後の結果を知ってからというもの、普通の生活に戻っているので、不安がある。普通に食事をし、普通にお酒を飲んで過ごしている。それも原因の一つであるのは、明確だ。「お医者さんにいけば」と優子にしつこくいわれる。黙って頷くだけだが、正直言って、謙也は怖いのである。だから、益々医者から遠のいている。

「森の学校」に着いて、いっぱいあるベンチの中で道から一番近いベンチに腰を下ろした。その先にあるベンチで太極拳を一人でやっているおやじがいた。「ねえねえ、最近、この公園内で太極拳をやっている人をよく見るんだけど。流行っているのかな」と優子が耳元で囁いた。謙也も気になっていた。「太極拳、大流行かもね」と思うほど流行している。別に音楽をかけてやっている訳ではないので、気に留める人もいないようだ。

芝生だけの「ふれあい広場」まで行けば、パークセンターに着いたのも同然であった。犬を連れた人も多い。最近は、リードが長く、自由に遊ばせる傾向らしく、飼い主と犬とが随分遠くにいることが多い。飼い主がボールを投げ、それを一目散に犬がかけて取ってくる。そんな遊ぶをしている。

広場の脇を通って、坂を下るとパークセンターがある。そこに職員が何人かいて休日でも作業をしている。受付の前にスタンプが置いてある。そのスタンプをノオトに押す。公園を訪れた日を確認できるので、必ず押している。職員が、何か用ですかと小窓を開けるのが、億劫なので、静かに存在を消して、スタンプを押すので謙也の楽しみだ。振り出しに戻ったように、東口からバス停まで歩いた。

10時59分のバスで帰宅する。公園内だけを歩いた万歩計アプリが8千歩を記していた。「歩いてここまで来るのと同じくだね」と優子が言うように、公園内だけで、散歩の歩数になった。「コンリートの道路を歩くより、木道や砂利道だけだから、足には負担がかからないし、交通事故にも遭わないからいいかも」と興奮気味の謙也が絶賛した。散歩もスッキリとスマートに出来る物だと感心した1日だあった。「チャレンジ精神をいつも心に」と妙に真面目なことを言っていた。


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コミックの小説家でデビューしました。笑いをお届けしたいと思います。ペンネームは文豪乃冬目創玄てす。 こちらにも https://note.com/bungo_3/