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元プロゲーマーのエッセイ『今日も、感謝します』を読んだら、ゲームに感謝したくなった話

ゲームを配信するストリーマーStylishNoob(スタイリッシュヌーブ)さんによる初めてのエッセイが出版されました。

私は、普段StylishNoobさんを「スタヌ」と呼んでいるので、この記事の中でも愛を込めて「スタヌ」と呼ばせてもらい、この『今日も、感謝します』のぐっときたところについて書きたいと思います!

日本で一番人を集める元プロゲーマーのストリーマー

本の内容に触れる前に、著者のStylishNoob、通称スタヌがどんな人なのかを紹介しておきます。

スタヌは、FPSゲーム(シューティングゲームのこと)の元プロゲーマー。現在は、ゲーミングチーム「ZETA DIVISION(ゼータディヴィジョン)」に所属し、ゲームをプレイする様子を配信する「ストリーマー」として活躍中です。

Twitch(ツウィッチ)いうゲームを配信するプラットフォームでは、フォロワーが76.5万人いて、スタヌが配信をすれば数万人が集まります。You Tubeにも動画を投稿していて、こちらの登録者数は56万人。元プロゲーマーとしては、いま日本で最も人を集めることができるストリーマーの1人です。

母子の絆 人生というゲームのゴールは「幸せになること」

本著では、著者が、幼少期のゲームとのふれあいから、学校生活、家族との思い出、プロゲーマーそしてストリーマーになるまでの道のりを振り返っています。

著者と母親の対談も収録されています。これまでも配信中に母親のことをたびたび話題にしてきたスタヌ。今まで配信では語られなかった出来事もいくつか明らかにされています。

スタヌの母親は、スタヌと会うとたびたび「今、幸せ?」と聞くそうなのです。親子でもなかなか聞けない質問ではないでしょうか。

人生をゲームに例えて息子と寄り添う母親と、はにかみながらそれに答える息子。きちんと気持ちを言葉にして伝えられる母子関係は、とっても素敵だなと思いました。

「背中」を預けられる仲間との出会い

DETONATORの4人衆 DTN 4BRとは 

スタヌは、ゲーミングチーム「ZETA DIVISION」の前には、別のゲーミングチーム「DETONATOR(デトネーター)」に所属していました。

「DETONATOR」では、スタヌ、YamatoN(やまとん)さん、SPYGEA(スパイギア)さん、SHAKA(シャカ)さんの4人でPUBGの国際大会に出場したり、4人のプレイを配信したりしていました。

この4人によるPUBGなどのバトルロイヤルゲームの配信は、DTN 4BR(DTN:DETONATORの略称、4BR:4人のバトルロイヤルの意)と呼ばれています。強くておもしろい4人のプレイは大人気で、4人が配信を始めるとDTN 4BRがTwitterのトレンド入りするほどです。

あのとき誓い合った「未来」

本著では、スタヌが「DETONATOR」に所属する直前の2016年にYamatoNさん(通称やまとん先生)と顔合わせをしたときの話が綴られています。このエピソードが、とにかくエモいのです。

やまとん先生と初めて会って公園で語り合った「未来」が今やってきていると思うと、信頼できる仲間っていいなと心底思います。

大人になると、目標や夢を共有できる仲間に出会うのは難しくなりますからね。

「シャカクン、なんこ?」からはじまった

ここからは、本著で語られたDTN 4BRの印象的な話をそれに関連する動画と合わせて紹介します。

「シャカクン、なんこ?」

本著では、スタヌがSHAKAさんやSPYGEAさんと初めてオフラインで会ったときの印象についても触れられていました。

この動画は、2017年、スタヌとSHAKAさんが一緒に活動をするようになったばかりで、2人がまだ敬語で話していた頃のものです。

今の2人の関係がわかる動画はこちら。


元プロゲーマーはこうやって結婚を祝う

また、本の中では、スタヌが結婚した当時の思い出も赤裸々に語られていました。

ここではスタヌが結婚発表をしたあとの動画を紹介します。この動画では、新郎のスタヌ「にゅーせきゆうた」(スタヌの本名は「関優太」さんです)をお祝いするために4人でプレイしています。

みんなが心の底からスタヌの結婚を祝福している様子が伝わってきて、胸がいっぱいになる動画です。

ゲームを愛した4人が、ゲームを通じて出会い、少しずつ仲良くなって、ついには信頼できる仲間に。そして、こうやってお互いの幸せを祝うようになるなんて、ほんとうに素敵ですよね。いいなあ~って思います。

ゲームに、感謝します

「eスポーツ元年」といわれる2018年から数年が経ち、「eスポーツ」という言葉そのものはゲーム界隈を越えて少しずつ知られるようになってきました。しかし、ゲームとeスポーツは何かと批判されがちで、「ゲームは悪いもの」という印象を持っている人が多いかもしれません。

『今日も、感謝します』は、「ゲームは悪いもの」と思っている人や普段ゲームをプレイしない人にこそ、読んでほしいです。

普段メディアではなかなか伝えられない、ゲームをプレイする魅力がぎゅうぎゅうに詰まっています。



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