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僕について(30代、男性、バツイチ、サラリーマン、生きるのがへた)

 僕は30代男性で普通のサラリーマンとして働いている。就活がうまくいかず、大学を卒業して2年くらいニートをしたけれど、なんとか就職をした。今も週に何度かは仕事を辞めたいなあって思うけれど、辞めてもやりたいこともないし、転職活動もきつそうだなあとか思っているうちに、結局10年以上同じ仕事をしている。

 そして、上司やお客さんにペコペコ謝ったり、締め切りに追われて残業をしたり、後輩に仕事を教えたり、仕事やプライベートの愚痴を飲み屋で聞いたりして、中堅社員として人並に働いている。

 正直、自分でもびっくりする、うわ、こんな僕が割と普通に働いて、後輩にアドバイスとかしてるよ、嘘でしょって。

 最悪に調子が悪い日もある。夜あまり寝付けず、頓服の安定剤を少し飲んで寝て、次の日の朝、目覚ましで叩き起こされて、「うわあ死にたいなあ」と思いながら、シャワーを浴びて、ネクタイを締めて、笑顔で職場に行く。なんとか仕事をこなす。そんな日はなるべく定時に職場を出て、家でゲームしたり、映画やアニメを見たり、お笑いを見たり、のんびりと過ごして早めに寝る。そして次の日には大体落ち着いている。

 今は独身でワンルームのアパートに一人暮らしをしているけれど、一度結婚をして離婚をしている(子供はいない)。その後も婚活をしたり、同棲したりしたけれど、結局うまくいかなかった。それでもまだ結婚生活や、子供のいる生活に憧れている。

 体はいたって健康だけれども、一度自ら死にかけて、生死をさまよったことがある。奇跡的に生還したけれども、手術跡が残っていて、たまにずきずき痛む。離婚の話とか、死にかけた話は長くて暗くなるので別の機会で書こうと思う。

 眠れない夜がたまにあって、近所の内科でもらった頓服の安定剤を飲むことがあるが、抗うつ剤や眠剤は飲んでいない。過去には精神科に通院し、色んなお薬を飲んでいた時期もあるが、なんとか抜け出すことができた。薬を否定するつもりは全くなくて、また調子が悪くなったら病院に行こうと思っている。

 ただ、同僚や友人たちにはこういったことは全然知られていない。親しい友人には笑って話すこともあるけれど、みんな信じられない、というような顔をする。

 そんな感じで僕は、そこそこの苦難(ほとんどが僕自身に起因しているのだけれど)がありながらも、なんとか取り繕って生きている。小さな幸せもたくさんある(ご飯がおいしかったり、ゲームや漫画が楽しかったり、綺麗な景色をのんびり眺めたり)。

 そしてこれからも生きていこうと思っている。こんな生きるのがへたくそな僕が生きている。だからみんなも、ただただ生きていてほしい。

 僕は近々、学生時代の友人たちと同窓会を開こうと思っている。そこでこう言いたい。

「みんな、お互いに苦労話や自慢話があって、そして同情したり嫉妬したりすると思う。でも僕はみんながただ生きていて、連絡がとれて、ここに集まってくれただけで最高だと思う。かんぱ~い!」

 なんか引かれそうだし、宗教にでも入ったかなって思われそうだな。というか、仕切ったり、乾杯とかするキャラじゃないし、そもそも友達も少ないから、同窓会なんて開ける気がしないや、やめだやめ。

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