33聖火ランナー

最終聖火ランナーの史実から、ドラマ話再び。

今日、自宅で名刺の整理をしながらNHKの『あさイチ』を観ていました。ヤスくんの1964年東京オリンピックの聖火ランナーを追うコーナーで、落合三泰さんという方が登場しました。

最終日の聖火ランナーの控え(補欠)だった方です。

まず、控えの人がいたんだ!と、ちょっと驚きました。よく考えたら、そりゃそうですよね(笑)。あんな大イベントで、最終ランナーの坂井義則さんをはじめ、ランナーに何かあったら聖火は国立競技場に届かないのだから。

控えということはつまり、本番当日、落合さんの聖火トーチに火がつくことはなかったということです。落合さんは坂井さんの横で、火のないトーチを持ってスタンバイ。坂井さんが聖火を引き継ぐと、その少し後ろを走ります。そして坂井さんが競技場の大歓声に迎えられるのを見届けるのです。

落合さんは、練習で坂井さんの代役を務めて聖火台に火を灯したことがあり、その際の写真も出ていました。しかしその写真で見ると、落合さんの立ち位置は坂井さんの本番とは逆。これ、実は風向きによるものなのだとか。

「東京オリンピックを盛り上げたい」と話していた坂井さんが2014年に亡くなり、その遺志を継ぎたいと、2020年東京オリンピックの聖火ランナーに応募した落合さん。見事、ランナーに選ばれたことがわかりました。

28聖火ランナー

話を聞けば聞くほど、史実って面白いなあ、と。このコーナーを横目で観ながら、再び大河ドラマ『いだてん』のことを思い出して、目頭が熱くなりました。

ドラマで坂井義則さんを演じたのは井之脇海くん。ハイ、『おんな城主 直虎』ファンとしましては、「万福!!」と叫ばずにはいられませんでしたが(笑)、この落合さんの話だけでも一話できそう。そう考えると、オリンピックの舞台裏にはさまざまな人のドラマがあったに違いなく、何を選んで何を削って生み出されたのだろうか、『いだてん』という物語は……と、再び目頭が熱くなりました。

1964年東京オリンピック当日から閉幕までのことは、最終回(第47回)の一話のみでしたが、もう48回、49回までやっちゃいなよー、観たいよーという気持ちでいっぱいです。

『おんな太閤記』『いのち』『天璋院 篤姫』『おんな城主 直虎』と、女性主人公の大河にけっこうハマった私ですが、改めて、今年の大河ドラマは最高に楽しかったし、最高に歴史ドラマだった。ありがとう、そしてお疲れさまでした。12月30日の総集編も、実家で餅つきだけれどしっかり観ます。


で、その『あさイチ』に、正月時代劇の番宣のため寺尾聰さんが出演していました。『そろばん侍 風の市兵衛』のスペシャルがあるのですね!

個人的な好みの話で恐縮です。時代劇の向井理さんが結構ツボなんです。現代劇より、時代劇。
来年の大河ドラマ『麒麟がくる』にも登場するようなので、こちらも楽しみです。


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