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なぜIn-N-Outが愛されるのか

アメリカ南西部や中部でカルト的にみんなが好きなIn-N-Outっていうハンバーガー屋さんがあります。 できたてのフレッシュなハンバーガーやポテトを提供してて、何でもすごくおいしいし、最近流行りのシャレオツなとこと違って高くないし、家族経営で自分たちがいいと思ったものを毎日毎日粛々と提供しているようなバーガーショップです。なのでいっつも混んでます。

このIn-N-Outについてたまたま下記の記事を見かけました。

テキサスのIn-N-Outの37店舗が一時的にお店を閉めてました。理由はバンズがクオリティを満たしてなかったからw 普通の会社では絶対にやらないでしょうし、出来ないでしょうが、さすがIn-N-Out!上場してないからうるさい株主もいないし、やりたい放題ですw 

こだわりのものを提供している企業の場合(食べ物屋さんじゃなくても)、今回のIn-N-Outみたいに人々がポジティブに感じることがわかります。休業した分の売り上げはもちろんゼロなので、財務的には痛手ですが、今まで健全に経営してきた企業なので余力もあるでしょうし、この記事みたいに伝説を作れます。この伝説を広告換算したらいくらになるんだかw そしてCrowdcultureな世の中では、伝説はどんどんソーシャルメディアでシェアされます。Branding in the Age of Social Media というHBRの記事の中で筆者のDouglas Holtさんは、Crowdcultureな世の中で人が議論をしたい情報はエンターテイメントかサブカルチャーと言っています。マーケターが忘れちゃいけないのはソーシャルメディアでは製品の宣伝したって売れないってことなんですよね。でも企業は大抵いろいろ狙って試して大怪我しますw 今回のIn-N-Outみたいに会社のミッションがやりたいこととマッチとしている場合は、意図せず伝説を作れるんだなと思いました(多分マーケ担当も優秀)。すばらしいと思います。前のnoteで書いたように、人の購買判断の93%はソーシャルメディアの影響を受けているので、今後はこういうの重要ですよね。

私もIn-N-Outのファンなので、これからもやりたい放題やるクールな企業でいて欲しいし、あまり変わって欲しくないなって感じます。ちなみにトップの写真は私が激写したIn-N-Outのおいしいバーガーたち。私はアニマルスタイルっていうハンバーガーにピクルス、炒めた玉ねぎ、特製ソースを追加してくれるもの(左のやつ)が大好き!

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