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043. メタ理論について(Vol.1)

メタ理論とは、理論についての理論のこと。中国語では「元理論」や「後設理論」と呼ぶそうだ。

メタ理論は、大学院一年のときに学んだ。
なぜ、メタ理論が重要になってくるのかというと、これまでの理論で説明できない事象が次々と現実世界で起こっているからである。

メタ理論はすべての学問分野で考えられている。学んだのは3つのメタ理論であり、存在論(ontology)、認識論(epistemology)、方法論(methodology)の3つがそれに当たる。

存在論というのは、「生きるとは何か」といった抽象的な言葉を再定義するものである。世界にはどのようなものがどのように存在しているか、という問いが存在論である。存在論の2つの立場は基礎づけ主義(foundationalism)と反基礎づけ主義(anti-foundationalism)がある。基礎づけ主義(客観主義, 現実主義)の立場に立つ人は、知らないことでも「それ」が客観的に「そこ」に存在すると考える。何らかの「真実」が独立して存在していると考える。一方、反基礎づけ主義と呼ばれる立場をとる人は、その問題となる社会的事象が存在するかどうかは、私たちの解釈によると考える。

認識論とは、私たちが世の中について何をどのように知ることができるかということを考えるものである。それは、存在論的立場によって規定される。認識論のパラダイムは、実証主義、批判的実在論、解釈主義がメインにある。

存在論と認識論を合わせて「知覚の哲学」と呼ぶことができる。

そして、存在論と認識論は相互に結び付いており、その立場の違いは手法(メソッド)に影響を与えるため、これらをロジカルに結び付ける方法論(メソドロジー)は、社会科学の研究を行う上で非常に重要な意義を持つ。この場合の方法論は、リサーチ・メソッドという意味ではないそうだ。

これらのメタ理論から問い直し、新しいパラダイムを作っていくことが現在の社会科学の課題となっているらしい。もっとこういった基礎的な理論を学んで自分で考えられるようになりたい。


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