動かす。

仕事の研修で、「好きな事を書き出してみましょう」というのが、よくあります。
この世の中、どうしたってストレスからは逃れられない。原因を全て取り除くのは不可能だし、自分の側の考え方を変えるのも一つの方法ではあるけれど、それだって容易ではない。
そこで、平たく言えば「いかに気分転換ができるか」が、生き抜くためには大事になってくるわけです。
ストレスコーピング系の研修では、「方法を、できるだけ多く持っている方がいい」「100ぐらい挙げられて、その時にできる方法を用いるのが理想」と教えられ、参加者は、実際に、ストレス解消になりそうな、好きな事を書いていくのです。

好きな事、やりたい事がいっぱいの私でも、これが、100は出てこなかったりします。
好きな曲ならいくらでもあるから、「◯◯(タイトル)を聴く」と書き連ねて行けば、100を超えるのは確か。でも、これをしている目的を考えると、同じような事ばかりでは、意味がない気がする。
大抵、その場合でスラスラ書き出せるのは、毎回30ぐらいかな?
意外と少なくて、自分にがっかりしてみたり。

最近も、とても腹立たしく傷ついた事がありました。
たまたま家にいて、時間もあった時に、それがあったから、
私は、その出来事から離れられず、「私が間違ってたのかな」「何と言えば解ってもらえるだろう」などと、約二時間の間、悶々と考えてしまいました。
気分が変わった今は思う。
なんと勿体ない二時間を過ごしたのだろうと。

いくら、心で何を思っていても、そばにいない相手には伝わらない。何一つ。
私自身も、簡単には変わらない。こうしたらよかった、と思っているだけでは、実際は何も変わっていない。

そう。動かなきゃなかない。
相手に、伝えるべき事があるなら、伝えたらいい。
直接的解決を図るのが好ましくなければ、気分転換をすればいい。
好きな物事に没頭しているうちに、悩みの種が小さくなっていったり、馬鹿馬鹿しくなっていったりする。

さんざん言われてきた事なのに、最近の私は、それができていなかった。
勿体ない。
人生には限りがある。
傷ついても腹が立っても、余程の抑うつ状態にならないかぎり、手や足は動かせるはずだから。一点に留まり続けるのは、物理的にも止めよう。
体が動いたら、心もついてくるだろう。いや、体に命令してるのは心か。どっちが先かわからなくなるけど、心と体が繋がっているのは確か。

…自戒と誓いを込めて、書きました。
2月。庭の椿も咲いてます。ぼやぼやしていると、すぐに春が来ますね。