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ビンテイジ

最近、ジャケ買いした漫画に、赤堀君の『ビンテイジ』という作品がある。

これは、古着をテーマにした青春コメディ漫画で、ファッションに縁のない主人公が古着を愛する女性に恋をして、そこから彼のキャンパスライフが豊かになっていく……という漫画で、まぁボーイ・ミーツ・ガールものである。
この主人公の親父が古着界隈では有名なコレクターなのだが、そんな親父がいればもう少し主人公もその手のものに詳しいのではと思わなくもないが、まぁ、私も古書が好きだが、家族は古書に興味は一切ないので、そんなものかもしれない。

ヒロインであるアヤメちゃんは主人公を導くメンターであり、そして恋心を募らせる相手だが、同時に、私のようなファッションや古着に詳しくない人間のメンターでもある。

服も本も同様で、もう二度と出ない廃盤のものや、デザイン違いのものなど、知れば識るほどに、世界というのは広がっていくものだ。オタクやマニア、というものは、その界隈に対しての知識欲が活動の源泉になっており、その熱情というのは他人には理解し難いものもあるが、然し、詳しい人間というのは、その後発の者に対してはリスペクトに値する存在である。

この漫画がこの先どのような展開になっていくのか、私にはまるで読めないが、こういう古着であったり、不動産であったり、印刷会社であったり、様々な業界や趣味ものがあって、漫画というのはその世界に対する入門書としては、門戸が広くいい媒体だなぁと思う。
要は、かわいい女の子、かっこいい男の子が表紙にいれば、人は手にとってしまうわけで、専門書は既にその道に進み始めている人が手に取るものだからである。

少しシモネタが多く、その辺りが必要かなぁ、と思えるが、青春とはマスターベーションと同義の為、まぁそうなるのかなぁとも思える。

帯に、初心者歓迎と書いてあったので、古着初心者の方は読んでみてはいかがだろうか?

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