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文学と古書

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文学と古書の記事を中心に。
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#谷崎潤一郎

この世の果てまで後をつけるといふと、その人を殺してしまふしかないんだからね。川端…

川端康成の小説に、『みづうみ』という小説があって、これは所謂川端康成の「魔界」を描いた小…

雪雪
10か月前
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谷崎潤一郎の映画『お遊さま』と甲斐庄楠音

Amazon primeで『お遊さま』を観る。 溝口健二監督の映画で、タニジュン、即ち谷崎潤一郎原作…

雪雪
10か月前
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塚本邦雄の暗黒小説 『父さん鵞鳥嬉遊曲集』

塚本邦雄といえば、絢爛たる短歌の大家であるが、そんなツカモンは小説もいっぱい書いていて、…

雪雪
9か月前
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映画『狂った一頁』と小説『たんぽぽ』

川端康成脚本の映画に『狂った一頁』というものがある。 これは1926年の映画なので、大体1世…

雪雪
1年前
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耽美派 マンディアルグとツェリードニヒ

『HUNTERXHUNTER』が絶賛休載中(掲載媒体が変わるので、もうジャンプでは読めないようだが)…

雪雪
1年前
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文学における美神とは

私の好きな小説家の作品は、同性愛に関しての記述が多い。 それは、同性愛というマイノリティ…

雪雪
1年前
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谷崎潤一郎と川端康成 文学の奇蹟

谷崎潤一郎と川端康成は私の好きな小説家の二人なのだが、二人は非常に似た作家に思われる。どちらも、女性の美、そして日本の美をテーマとして描いている。 つまりは、そこである。女性の美、日本の美、というのは日本の文学としては100点に近しい素材である。 これが、如何に優れた文章であろうと、日本の薄汚さ、日本の闇、など書くと、一部以外には受けない。 ちなみに、今回の記事のタイトルは、なんかいい感じのタイトルは餌になると思ったので、私の嫌いな言葉を紡いで書いた。実際には、奇蹟など語る

オジリナルという虚構

オリジナル、オリジナリティ。 小説家志望、或いは創り手全般の大好きな言葉である。 そして…

雪雪
1年前
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書店随想 書店パトロール③

書店に行くがあいも変わらず、基本的にはパトロールのみである。 これは、お金がないからであ…

雪雪
1年前
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小倉遊亀と美術館、そして谷崎潤一郎の母恋い『少将滋幹の母』

滋賀県立美術館は大津市にある。 私は何度か訪っているが、基本的にはあまり人がいない。 文…

雪雪
1年前
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太宰治VS石上玄一郎 消えない作家と消える作家

最近、石上玄一郎の全3巻の全集を購入し、読み耽っている。 石上玄一郎は太宰治との関係で識…

雪雪
11か月前
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好きな小説、とその古書③ 人魚の嘆き

またまた谷崎潤一郎です。谷崎潤一郎は、ほんっとうに古書の種類が多い。 全部揃えるのに1000…

雪雪
3年前
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好きな小説、とその古書① 『春琴抄』

 好きな小説に関してつらつらと書いていこうかと思います。 谷崎潤一郎の『春琴抄』です。 …

雪雪
3年前
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