太宰治VS石上玄一郎 消えない作家と消える作家
最近、石上玄一郎の全3巻の全集を購入し、読み耽っている。
石上玄一郎は太宰治との関係で識られているが、まぁ、太宰治の同級であり、太宰治がその作品の出来栄えに衝撃を受けて、自分の同人誌『文芸細胞』に誘ったが、話が合わなかったため断られた。全寮制だったのだが、太宰だけは親戚の家からの通いであり、金持ちであったため、そんな金持ちのドラ息子の道楽雑誌には付き合う気はない、同人誌とは皆で金を出し合ってやるものだ、という理由である。
そして、他の皆と違い、大島の袖を着て、雪駄を履き、