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文学と古書

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2023年6月の記事一覧

エピゴーネンという鳥籠

エピゴーネン、という言葉がある。 単純に、亜流、模倣者、パクリ、金魚のフン、みたいなもの…

雪雪
1年前
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評論と創作のあいだ

つまりは冷静と情熱のあいだ、ということである。 まぁ、意味がわからないと思うが、MeTooで…

雪雪
1年前
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谷崎潤一郎と川端康成 文学の奇蹟

谷崎潤一郎と川端康成は私の好きな小説家の二人なのだが、二人は非常に似た作家に思われる。ど…

雪雪
1年前
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本屋パトロール

最近は本屋に行っても金がないから何も買えない。 然し、本屋があると、ほぼ吸い寄せられるよ…

雪雪
1年前
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オジリナルという虚構

オリジナル、オリジナリティ。 小説家志望、或いは創り手全般の大好きな言葉である。 そして…

雪雪
1年前
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書店随想 書店パトロール③

書店に行くがあいも変わらず、基本的にはパトロールのみである。 これは、お金がないからであ…

雪雪
1年前
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本に3,000円も出すなんて馬鹿げている。書店パトロール④

書店には1時間は滞在したいところである。 なにせ、気になる本は無数にあるのだから。 けれども、毎回10分、15分しか許されない。コスパタイパだと叫ばれるこの時代、私は読書パトロールすらそのようになっている。 由々しき事態である。 まずは映画コーナーを巡る。映画の本、文学の本、美術の本、これらの棚はオアシスであり、美の源泉であるのだが、人がいない。 しょうもない啓発本を読んでいる人間はそれこそ逆タイパであり、もう少し文化系、カルチャー系を読んでほしいものである。自己啓発本にま

うふふ、ルピナス探偵団の憂愁

最近、ようやく『ルピナス探偵団の憂愁』を読んだ。津原泰水のルピナス探偵団シリーズの2作目…

雪雪
1年前
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