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送還拒否の不法滞在外国人の約3割が過去に前科あり 虎ノ門ニュース 藤井厳喜 ✖︎ 坂東忠信 2021/12/3

送還拒否の3分の1に前科 改正法再提出へ

https://youtu.be/BDnNv3bcjEE

産経新聞による

送還を拒否するなどして出国させられない不法滞在外国人およそ3100人のうち、過去に日本で罪を犯し有罪判決を受けた外国人が約1000人に上ることが先月29日に分かりました。
出入国在留管理庁は実態調査を進めており、来年の通常国会で再び入管難民法改正案の提出を目指します。

入管当局は不法就労などで国内に残留する外国人を摘発し、退去処分後に出国するまで原則、施設に収容しています。年におよそ1万人は処分に応じて出国しますが、本人が拒否したり、本国が送還に応じなかったりする外国人は昨年末の時点で約3100人に上ります。うちおよそ2440人は収容施設から「仮放免」され一般社会で生活しますが、別の約420人は仮放免後に逃亡し手配されています。


また治安に悪影響を及ぼす事例も起きました。
警視庁目白署が今月12日に強制性交等容疑でパキスタン人の50代の男を逮捕したと発表。容疑は東京都豊島区で20代女性に声をかけ、近くの公園のトイレで性的暴行を加えたものとされます。この男は過去にも性犯罪の前科があり入管当局から退去処分後、仮放免中に犯行に及んだことが判明。難民認定も申請していました。

坂東氏
これですね、私も「不法滞在者」とかですね、そういったものを扱ってきた関係がありまして、報じられている内容だと「かわいそうな難民」というイメージがありますけれども、「難民申請」してきた人が全部「かわいそうな難民か?」というと、そういうもんではないんだよ、というところをね、私前から訴えてる通りですね。

実はですね、こちら昨日の産経新聞の中に阿比留瑠比さんの「極言御免」といった記事があるんですけれども、こん中にですね、そこら辺をかなり詳しく書いたところの記事があるんですね。読みます。

不法滞在(難民でなく)外国人3100人のうち、日本で罪を犯して有罪判決を受けた者が約1000人、つまり約3分の1。」

難民申請中の11月12日に「強制性行」で逮捕されたこのパキスタン人について取り上げられています。

「政府関係者によると「ある野党議員が入管施設に収容されている痩せた姿に深い同情を寄せていたその外国人というのは、前科二犯だった。
正規滞在中の「強制わいせつ致死傷」で実刑判決を受けている。出所後に「難民申請」している。

おそらくこのパキスタン人のことでしょう。他にもびっくりすることがあります。

車椅子を使っていた男が「仮放免」になると、元気に歩いて飲食喫煙している。そういった姿も目撃されている。」

こういったことを書いてくれるのは「産経新聞だけ」なんですけれども、さすがにこれについては私も「おかしいんじゃないか」ということで「難民申請」について調べてみました。「図」をお願いします。

「難民申請」ないはずの国からの、難民??

(図)申請者の国籍は76か国にわたり、主な国籍は、スリランカ、トルコ、カンボジア、ネパール、パキスタンとなっています。これら上位5か国からの申請者数は、申請者総数の約62%を占めており、申請者の多くが特定の国籍に集中しています。

なお、令和元年6月に国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が公表した「グローバルトレンズ2018」において世界で難民申請を出しているとされる上位5か国からの申請者数は76人(内訳:ベネズエラ4人、アフガニスタン24人、シリア14人、イラク10人、コンゴ民主共和国24人)にとどまり、我が国での申請者の多くが「大量の難民・避難民を生じさせるような事情がない国々」からの申請者となっています。

令和元年 国籍別難民申請者数の推移

スリランカ 14.7%
トルコ 12.8%
カンボジア 12.7%
ネパール 12.1%
パキスタン 9.4%
ミャンマー 7.6%
インド 7.0%
バングラディッシュ 6.4%

出入国在留管理庁より

坂東氏
これ(これらの国)「難民」出てないはずなんですよ?
(「難民」が出ている「ベネズエラ」などの上位5か国は入ってない。)

しかし「難民です」っていうと、審査をするまでの間「日本に滞在できる」という状況があります。
「入管法」としてはですね、入管はオーバーヒートしながら頑張ってるわけですよ。
次の画像お願いします。

これはですね「ウイルス」入ってくる前の「平成30年」で出したものです。

(画像)

難民認定申請を行った外国人

平成30年10493人 ➡️ 令和元年 10375人(+ 審査請求(再申請)数は5130人)

難民認定申請の処理数は7131人

難民と認定した者(以下「認定者」)43人
申請を取り下げた者等 2152人
難民と認定しなかった者(以下「不認定者」)4936人

「申請者数」の中の「処理数」は68.7%

「処理数」7131人のうち認定されたものは 0.6%

不認定者4936人の申請内容は?

坂東氏
処理数が100%じゃないのは、入管がサボってるわけじゃないですからね。本当にオーバーヒートで頑張ってるわけです。

あと「難民」としては認められないけども「これは確かにかわいそうだ」という「庇護者」というのがいて、この人たちはまた別ですからね。
そうやって広く解釈してですね「保護しなければいけない」ということを「入管」の方ではやっているわけですよ。

でこの認められなかった「不認定者」について、次の画像お願いします。

(画像)

見破られたウソ?の数々

 

知人、近隣住民、マフィアとのトラブル 36.6%
政治的意見(政党間の争い、非支持政党からの脅迫等) 29.5%
宗教(改宗、信仰等)11.0%
家族が難民認定申請 7.3%
本国の治安に対する不安 5.8%
人種(少数民族、差別等)3.5%
本邦で稼働希望 1.8%
親族間のトラブル(遺産相続、夫婦喧嘩など) 1.0%

坂東氏
まずこの「知人、近隣住民、マフィアとのトラブル」ですが、「知人と喧嘩をしたから「難民」になる」っていうのはおかしいでしょ?

居島氏
国境を越えることはないですもんね。

坂東氏
そう。あと「政治的意見」とか、「宗教」とか最もらしく書いてありますが、ちゃんと現地を調査した結果「そういう状況はそのエリアにはない」ということが判明したのでこれはダメです、と断られたとかですね。
あと「家族が難民申請してるから俺もしてくれ」とか無茶苦茶なことを言ったりとか「治安に対する不安があります」「だから難民になります」とかね。

他にも「親族間のトラブル」とか、「本邦での稼働希望」って(難民申請を)なめてんのか?って思いますね。
こういうのに対しても入管は真面目に対応しているわけですよね。

でね、これあのさすがに「どうなってるの?」ということで色々調べましたらですね、次の画像お願いします。

(画像)

内部からの叫び(仮放免の実態について)

入管では再犯性が高く被害が甚大で取り返しがつかない性犯罪者には特段の留意をしていましたが、入管収容のあと、ハンストと原因不明の不定愁訴(「原因がはっきりわからないけれど、なんとなく体調が悪い」といった状態のこと)で仮放免されます。

また難民申請や裁判提起で送還できず、長期収容から仮放免になってしまうのが現状です。

スリランカの女性

坂東氏
先日、スリランカ人の女性が栄養失調で亡くなったということがあるんですけれども、あれもですね、見てみたら記録、ちゃんと残ってるんです。
「◯月◯日に何を食べた」とか「どういうことがあった」とかですね、見てみましたら、ちゃんとご飯は出してる、でもご飯は食べないで、おやつみたいの食べてたりとかゼリー状の甘いやつばっか食べててどんどんどんどん体調が悪くなってきて、体調が悪くなってくると気分も沈みこんじゃうんで、本人自身も「治そう」という気がなくなっちゃいますよね、精神的にやんできちゃうと。

それがずっと続いて亡くなってしまったわけなんだけど、本人は本来は帰ろうとしていたところだったんだけど、入管に「オーバーステイ」で収容されました。男に騙されたりしたわけなんですけれども「オーバーステイ」で収容されて、診断書の中身を見ると、どうも活動家か何かの方から「体調が悪くなったら出られるんだよ」と聞いたあたりからおかしくなったんじゃないのかという記述がありましたね。

でそういったことがあるんで仮放免されちゃうんですけども、なぜ難民申請で強制送還が決まってるのに「不定愁訴」されればそれができないのかというとですね、強制送還といっても飛行機にのせる際にはこうやって手錠をかけたまま飛行機にのせるわけにはいかないんですよ。他のお客さんもいるところですから。
そういうところに一緒に普通にのるんで「ちゃんと帰れよ」っていって飛行機にちゃんと乗せますよね。

でもその飛行機の中でですね「俺は帰りたくない〜」って大騒ぎしだしたら飛行機が飛び立っても、Uターンして帰ってこなきゃいけないんですね。強制送還といっても「強制する」にも限界があって「強制送還できない」んですよ。

あとは、向こうにつくのはいいんだけれども「お前みたいな犯罪者、受け入れないから」って自分の国の国民なのに受け入れない国が「イラン」とかなんですね。
前は「トルコ」もそうだったんですが「トルコ」は受け入れるようにしたみたいなんですけれども、そういう国もあるんです。

この「叫び」の中でびっくりした事例がですね、次の画像お願いします。

(続く)

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