むし

なんもないのかたまり。時折散文詩に埋もれて。

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なんもないのかたまり。時折散文詩に埋もれて。

最近の記事

夏だけの接吻

また来年も会えるかな? #夏の1コマ

    • あの日。

      あの日。 風が強かったあの日。 私達の影は死んだんだ。 雲が全てを掻っ攫って。 地を打つ涙が空から溢れていた。 燃える太陽はすっかり隠れて。 私達。 陽の差さないあの場所で。 そっと重なり合ったの。 ひとつに溶けて溶けて。 そして今の塊に成ったんだよ。 飴細工みたいな私達の愛情は。 脆い様でそうでもなくて。 窓が開いていた。 なのに声を荒げながら。 私達ぶつかり合ったの。 ひとつに溶けて溶けて。 今の塊に成ったんだよ。 ねえ。愛しているよ。 飴細工みたいに形を変えながら。 此

      • 2014/04:02(水)12:54

        何も知らない 何年も消えない 顔も知らない 何の関係もない 何かきこえた どこからきこえた 幻聴なんだって そんなただの空耳 あの人が笑った わたしを笑った わたしは醜いから 仕方ない生まれつき 時計が動いてる 時間が流れてる わたしはとまってる 時計が狂ってる コップに光をあつめてる 水を少し注いでる 小さくコップを揺らしながら 揺れる光を眺めてる おはじきを落とした ビー玉が転がった 携帯を叩きつけた 大切なものを捨てた 色々忘れてみた わたしの毎日が変化した

        • 2014/03/19(水)09:46

          Roma妄さよなら さよならわたし 昔のわたし 奇抜な髪色 和摩とタイヤ フェンスと浴衣 せんしゃるちぇあ べっこう飴と雪平鍋 綿菓子と薄荷 追いかけてくる 財布と深夜の公園 愛情と口枷 汚れた首輪 糸と意図と薬指 傷と薬の副作用 さよならわたし さよならあした さよならきょう さよなら現実 2014/03/19(水)09:46 Roma妄とは、当時私が運営していた『Romanticに妄想癖』と云うサイト名です。

        夏だけの接吻

          率直な気持ち。

          愛情を分散させない為に。 君だけに存分に愛をおくる。 君は認めて呉れた筈なのに。 いったいどうしたものか。 矢張り重かったのでは無いか。 だから言ったんだよ。 重く無い?と。 君は重く無いよと言った。 それがなんだ。 今になってまた離れた方が追いかけたく成るとか。 もう懲り懲りだよ。 私は甘い甘い恋がしたいんだ。 とろけちゃう様な愛が欲しいんだ。 そんな愛を探して彷徨えと言うの? 君を嫌いに成れと言うの? 嫌いだったり他に誰かがいないと。 素っ気なくなんか出来ないよ。 そんな

          率直な気持ち。

          安息の40錠。

          過去の幸せに喰い殺される。 現在の私を蝕み自由を奪う。 朽ち行く運命と知り。 確実に私を殺そうと毒を与える。 淋しさが募る。 社会に溶け込む君が眩しい。 眩しくて熱くて。 私を溶かしてしまう。 奪って時間。 誓って将来。 変わらないで生涯。 生まれ変わって。 君の窓辺で揺れる一輪になりたい。 そうならない様に。 40錠で少しでも眠れたなら。

          安息の40錠。

          よくある言葉だけれど伝えたい。

          真剣にプロポーズをするも。 ひらり。 かわされてしまった。 君に夢中。 黒百合の君に。 君を愛してやまない。 何だって差し出せる。 君が私に興味が無くなっても。 私は何処へも行かない。 君の傍で。 君を愛して。 君の言葉に一喜一憂して。 君が全てで。 君しか見えないんだから。 そんなのって良いじゃない。

          よくある言葉だけれど伝えたい。

          恋でした。

          紊乱無秩序。 価値の損壊。 君は独裁者。 選ばれた生。 故に孤独。 増すは愉悦。 煮え滾る刹那。 伸ばした手は握られた。 賽を振る。 明日の道標として。 唯生き残る術を身に付けて。 夜に泣ける孤独。 星の雨が君を待つ。 咲き乱れた思いに惹かれ。 其れは恋でした。 流星群が君を見て居る。

          恋でした。

          詩と限り無く。

          死と限り無くチカイ。 使徒限り無くアカイ。 使途限り無くタカイ。 垣間見た空の青いこと青いこと。 明日が曇天で。 其の後に夕立が降る事も。 てるてる坊主を眺める子供。 ロープでぎゅっと括られた。 大きなてるてる坊主が宙を眺め。 其の後に人生に晴れが来る事も。 てるてる坊主が降ろされて。 周りの人生が雨に成る事も。 必然だったと。 死と限り無く近い。 使徒限り無く赤い。 使途限り無く他界。

          詩と限り無く。

          死んでも同じ場所。

          恋愛よりも私よりも大切な自分自身が在る君。 私は梦の途中君を覗き込む。 巣食う虫の様に君の内臓に穴を開けて。 負担には成りたく無いのです。 けれど淋しさは募ります。 しかし君しか要らないのです。 体は正直で誰も受け付けません。 最早歩く貞操帯の様な気分です。 私は未だ梦の途中だから。 行き先は君と云う便に乗っている。 私の紅色をそっと奪った唇も。 私の手の熱を奪った君の手も。 同じ熱量で愛してと願って。 愛の言葉ひとつで私は変われる。 愛して愛して愛して生き抜いて。 生きて生

          死んでも同じ場所。

          カタカタ。

          頭の捻子を3本くらい外さないと。 普通に話す事もままならないのだ。 糸調子の悪いミシンみたいに。 ガタガタ縺れてしまう。 一定のリズムで続くフラッシュバック。 寄り添って呉れる君に泪を。 愛を混ぜて混ぜて。 ふたりの道標にと。 行先を照らすよ。 燕が巣を作る家に住もう。 君と私の小さなお城。 ねえ。 共に逃げてしまおうよ。 甘い夢を追いかけてさ。 光が降る時へと移ろう様は。 憧れた白い羽が舞う朝。 囀りで目を覚まして。 珈琲を啜りましょう。 愛と蜜を啜る様に。

          カタカタ。

          動かないで時間。

          哀しみが地上に落ちる。 ひらり。 君の肩を通り過ぎる。 切ない日はいつも雨で。 憂鬱を満たす為の愛情は。 文字列から少しずつ補給する。 希望と云う名の如雨露で発芽します。 けれど君は泪と云う塩水で。 私を枯らしてしまうのだ。 如何してなのかと訊ねると。 君の独りの時間が足りない様だ。 だから私はお薬を流し込み。 君との時間を何ともないフリをして。 そうやってやり過ごして来たの。 君の呉れる愛は砂糖菓子みたいに甘くて。 君が傍を離れると泣けてしまう。 手首に抱えた横断歩道は白と

          動かないで時間。

          お煎餅。

          黒焦げ太陽お煎餅。 誰かが齧ったから。 氷河期が訪れる。 地球に齎された過酷な刻は。 ピンチをチャンスに。 なんてこたぁ出来ない。 死に行く運命。 地球最後の日。 視たいのは君の寝顔と笑顔。 精一杯で幸せをあげるから。 傍においでよ。 愛しい人よ。

          お煎餅。

          愛が欲しいだけの独り言。

          独りが好きな君の為に。 嫌われない様に。 困らせない様に。 重くならない様に。 飽きられない様に。 私が淋しく無い様に。 君の笑顔を守る為に。 長続きします様に。 依存先を増やした。 結果君を傷付けて傷付けて。 情緒が泣いている。 擦り減る神経みたいに。 傷付けないで手首。 飲み干さないで薬。 君を放って置けば。 君が自分から寄り添うかもと。 そんな事を言うもんだから。 信じてそうしたんだ。 結果関係が縺れただけだった。 傍に居る愛する人に愛されない。 そんな惨めなつらさを知

          愛が欲しいだけの独り言。

          春。帰路にて。

          後ろ髪を引いて離さない手が在るから。 一人を思う真っ直ぐさに髪を切った。 セピア色の桜は私達だけの宝物。 揺るがない愛情のなんと儚いこと。 梦を視る鯨は何時だって悲観的だ。 情け無い吐息と共に。 君への思いを漏らしては。 どうせ嘆くのが末だと考えるでしょう。 行く行くは共に歩むのだから。 誰にも文句は言わせない。 肌寒い季節の中手を繋ぎ。 自宅迄の帰路を辿る。 染めた頬。 白い肌にとても良く似合う。

          春。帰路にて。

          柔らかな一輪。

          分散させるは悲しみを。 そう思い君の気持ちを蔑ろにして来た。 其のツケはいつか必ず廻って来るだろう。 拡散させた憎しみは。 意味を持たない鋭利な武器で。 其の対価を支払う為に私は孤独で在る。 君を求めて君を愛して。 心がバラバラに成って辿り着いた現在は。 君が呉れる安堵の水で。 咲き続ける花と成りました。 君が与えて呉れる愛だけで。 私は長く生きられるのでしょう。 愛だけで。そう。いつ迄も。 君のおかげで立派な花に化けました。 心の底から感謝を贈ります。 君を愛して愛して矢張

          柔らかな一輪。