動かないで時間。

哀しみが地上に落ちる。
ひらり。
君の肩を通り過ぎる。
切ない日はいつも雨で。
憂鬱を満たす為の愛情は。
文字列から少しずつ補給する。
希望と云う名の如雨露で発芽します。
けれど君は泪と云う塩水で。
私を枯らしてしまうのだ。
如何してなのかと訊ねると。
君の独りの時間が足りない様だ。
だから私はお薬を流し込み。
君との時間を何ともないフリをして。
そうやってやり過ごして来たの。
君の呉れる愛は砂糖菓子みたいに甘くて。
君が傍を離れると泣けてしまう。
手首に抱えた横断歩道は白と肌色。
最近は赤には成らないのね。
此の儘時が止まってしまったのなら。
きっと安らかに眠れるよ。

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