死んでも同じ場所。

恋愛よりも私よりも大切な自分自身が在る君。
私は梦の途中君を覗き込む。
巣食う虫の様に君の内臓に穴を開けて。
負担には成りたく無いのです。
けれど淋しさは募ります。
しかし君しか要らないのです。
体は正直で誰も受け付けません。
最早歩く貞操帯の様な気分です。
私は未だ梦の途中だから。
行き先は君と云う便に乗っている。
私の紅色をそっと奪った唇も。
私の手の熱を奪った君の手も。
同じ熱量で愛してと願って。
愛の言葉ひとつで私は変われる。
愛して愛して愛して生き抜いて。
生きて生きて生きて生を追い抜いて。
飛び越えたら其処は死だから。
君と同じお墓に入りたい。
君と同じ朝。同じ時。
手を繋いだ儘。
老衰で一緒に逝きたい。
其の願いだけは。
いつ迄も変わらない儘。
君を愛し抜いて。
幸せと死合わせを捕まえられたなら。

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