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【企画】資格バトンを考え直してみた

みおいちさん発信で


wakaさんの記事を読んで思い出しました。


普段記憶から消し去っている、超ド級ブラック日本語学校に一瞬勤めた時に出会った非常勤の先生のこと。

その先生は私より10歳ほど年上でしたが、確か私と同じ頃か少し前に採用されていました。

意気投合し、一度ご飯に行ったのですが、

その時に「この職で食べて行きたいけど、なかなか…」とおっしゃるので、「給料も安いですし、専任の枠ってないですもんね」と私も返しました。当時はそんな時代。

すると、

「でも先生(私)4大卒でしょう?それに、検定も合格されてるし。やっぱり違いますね。私は短卒だし、だからこそ検定合格したいんですが、○年連続不合格でして…だから他の学校を応募しても全然相手にされないんです。あの時はこれでいいと思ったけど短大じゃなくて四大行けばよかった…」


このころの私は新卒2年目くらいで、この話を理解してはいるけどピンと来てなかった。今ならわかる。


他にも、養成講座のクラスメイトで「日本語教師やりたくても、他の仕事するにも学歴が足りない」と言って通信大学に入り、卒業された方もいます。


母にも「あんた、求人を見て、『あー学歴が』って思うことないやろ?それが大卒の強み。

どこの学校出とるかが大事な企業や業界もあるけど、そうじゃなくて、世の中はまず大きく言って、学歴。その壁を越えてる人は気付かんけど、越えてない人間はずっとその壁を感じるんよ」

と言われました。

なるほど。

学生時代のアルバイトでは学歴とか関係なく出来る人がバリバリ上に立っていましたが、私が選んだ業界はまず『大学卒業』が前提。○大卒は気にしなくても、どこか大学と名のつく場所を出たか出ないかで線引きはされてる。




医者をやってる従弟は「もう出身大学名が全ての世界。そもそも、大学に入ったときにすぐに教授に出身高校名を聞かれた。俺の高校はたまたま医学部行くやつが多いから知ってたみたいだけど、教授が知らない高校出身のやつは何か教授の当たりも強かった」。高校からすでに査定される世界ですか…

母の幼なじみの関関同立卒・5大商社勤めの息子さんも「周りが東大京大、または早慶ばかりで学歴のなさから『こんなことも知らないの?』と言われる」と入社当時漏らしていたそう。関関同立って関西では一流私大なのですが…。

おとろてぃー…


よく考えたら、私のスペイン行きも普通は現役の院生か既卒の人が行くものでした。偶然、その年は適任者がいなくて、学部卒止まりだけど、ちょうどメキシコから帰ってきた私を教授が覚えていてくださって声がかかった。

スペイン渡航以前は「ヨーロッパで日本語教師は院まで行かないと厳しい」と聞かされていて、学部卒の私は悔しかったんでした…。


そして、母にこの「院卒」「学部卒」という単語が通じなくて、「これも大学行った人だから知ってる言葉やで。大学院なんて高卒には遠い存在やもん。」と言われたんだっけ…。


そのこと、忘れてた。

私は人生の半分以上をラッキーで生きてきたんでした。

うん、学歴はやっぱりどこかで引っかかってくる。

一流大卒とかその辺は大きく問題にならないことが多いですが、どこまでの高等教育を受けたかは今後挑戦できる枠を広げも狭めもする。


大方向転換して美容師になりたいなどと思ったらそれはまた別の話ですが、少なからず学歴は何らかの影響がある。


個人的には機会があれば大学院で勉強してみたかったですね。

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