見出し画像

中国人の口グセ

昨日、ベトナム女子の口グセについて書きました。


うちの学校で2番目に多い勢力(?)の中国人もベトナム女子程ではありませんが、割とよく口にする一言があります。これは男女どちらでもよく言っています。


これも私はなかなか言えない。私も頑張ればベトナム女子の口グセよりは言える気がするけど、言えない。それが


私がトップの学校に行けないはずかない

私の実力はまだ目覚めていない

的なこと。

これもある意味すげぇ!!

いや、自分を信じるのは凄くいい。とてもいい。

でも、盲信的に自分は東大に行けると信じているのがすげぇ!

ドラゴン桜ですか?はじ恋ですか?それともビリギャル狙ってる?

とにかくものすごく自信に満ちている。しかも根拠がまたすごい。



私は中国の大学を卒業しましたから、日本の大学は簡単に行けます」日本の大学をなんだと思ってるんだ?


「私はこの日本語学校で2年間勉強して頭が良くなりました。だからもう1年日本語を勉強したらもっと良くなるはずですから、その後もっと上の大学に行きます(と言ってせっかくの大学合格を蹴った)」その謎の計算式何よ?ちなみに来年合格する根拠は?



これが、スーパートップの人たちならいいんですよ。


日本留学試験の日本語200点弱(400点満点)、その他も100点前後(200点満点)なのにSクラスの国立に行けると思っているのがすげぇ!

もちろん、やる気があるのは素晴らしい。こちらもやる気が出る。

でも、日本の大学は東大京大早慶だけじゃないからな?

そして、これを言うなら責めて日本語能力試験N2を160点くらい取ってから言おうぜ?できればN1のほうがいいぜ?N3で合格点に届かないのにこれはどうだい?日本留学試験の日本語も300越えようぜ?

そう言う学生が少なくない。スーパーガリ勉、クラスで独走体制の人もいますが、これらのセリフを言う学生はほぼ漏れなく目指すレベルの8段階くらい下が多い💦

逆に真に成績のいい学生はあまりそう言うことは言わない。

自分を鼓舞するためなら分かるんですが、口に出す目標が雲の上より高くね?うちの学校だけ?

あと、「話せないけど筆記で取るからいい」と言う姿勢の学生も少なくない。

留学生の入試に面接は必ずあるけどな?なんならそっちが良くて合格の場合もあるからな?

確かに、最後に大爆発してべらぼうに学力が上がる学生も見たことはあります。それは本人の努力の結果。待っていてもそんな結果は出ません。なのにこれらをいう学生は大抵その大爆発の瞬間をじーっと待っている。何もせず待っている。でも、信じている。

出す本気の出しどころ、わかってるかな?


己を信じるのはとても素晴らしいし、こちらも応援したくなりますが、「もうすこし、頑張ったら手の届きそうなところ」で手を打ってくれないかな、と思う今日この頃。。。苦笑


しかし、

日本人はまず言わないけど本人たちは実も伴っているベトナム女子の「私は可愛いですか」もそうだし、逆に日本人も言いそうではあるけど実が伴わないこの中国勢の「私が本気出したらできないはずがない」精神も極端ですな💦

それでもそう信じて言い切ってしまうのを見ていると、日本人は自己肯定感が低いと言われるのも無理はない気がします。



恵まれない日本語教師に愛の手を…!いただいたサポートは更なる教材研究に使わせていただきます。