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脳と体をつなぐ理想的な姿勢

「脳梗塞・脳出血の後遺症」を専門に活動してます中市です。

今回のテーマは ¨脳と体をつなぐ理想的な姿勢¨ についてご紹介します。


・脳梗塞 / 脳出血の後に「姿勢が悪くなった」と感じる方

・「姿勢を良くしたい」と意識していても、気づいたら元に戻ってると感じている方

・手足の麻痺を少しでも回復させたい方

にオススメの内容です❗️


🌟🌟 このブログを読んでいただくことで… 🌟🌟

脳と体をつなぎやすくする姿勢が理解できる!


片麻痺になった後、「力みやすくなる」理由がわかる!


片麻痺になった後、「こわばる」理由がわかる!

ということを知ることができます、それでは行きましょう✨✨




1️⃣ 良い姿勢に見えるのに窮屈なのはなぜ??

「理想的な立つ姿勢とは?」と聞かれたらどんな姿勢を想像しますか?

背筋が伸びている状態でしょうか?

左右が対称的な状態でしょうか?

あらためて考えると難しい質問ですね。


リハビリでは、

鏡を見ながら「意識して背筋を伸ばしましょう!」と促されて、練習した経験がある方もいるのではないでしょうか。


しかし、


多くの場合、

意識して良い姿勢をとってるつもりだけど窮屈だったり、持続しにくかったりします。

なぜでしょうか???


ブログ2


それは、

見た目がいくら良い姿勢だったとしても、

脳の中は、「いつもとは違う!間違った姿勢!」 と認識したままだからです。






2️⃣ 人の基準は何で決まってる??

人には、

ホメオスタシス

と呼ばれる働きがあります。


例えば、

「風邪をひいて高熱が出ても、風邪が良くなると平熱に戻る」


これは、

その人にとって普段の体温が「正しい」になっているからです。


この働きがホメオスタシスであり、高熱が出ても風邪が良くなれば普段の体温に戻ろうとします。


言うなれば、

ホメオスタシスというのは人にとっての「基準」なわけです。


ブログ2 ホメオ


そして、

姿勢にも基準がある

と言われています。


捻れた姿勢が基準になっている方は、

良い姿勢を意識的にとっても普段の姿勢の基準と違うから、

窮屈だったり、違和感を感じるんですね。


なので、

どんなに意識しても、その人の姿勢の「基準」が変わってなければ元に戻ってしまいます。


では、

どうすればその基準を変えられるのでしょうか??






3️⃣ 姿勢の基準を作っている体の原理

倒立振り子と呼ばれる実験があります。(図1)

これは下図にもあるように、

棒を立てた状態を保つためにどれくらい制御が必要か?

という実験です。


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これを機械で行うと1秒間に1000回の制御が必要と言われていますが、

脳が立っている姿勢を制御しようとすると1秒間に100回しか制御ができません。


つまり、

脳の働きだけでは立ってる姿勢を制御しきることはできない

ということになります。


では、どこで制御しているのか?


そのヒントは、

『体の構造』

にあります。




例えば、

真っ直ぐ立っている状態から前かがみになると‥

内臓は勝手に後ろに移動する原理を人は持っています。


スクリーンショット 2022-07-12 2.21.49


この作用は脳の働きで姿勢を制御する前に必ず起こり、脳の制御を少なくさせていることにつながります。


まさに、

脳がサボってもいい原理が体の構造に潜んでいます。



このような働きは内臓だけではなく、

筋肉、関節、自律神経、ホルモンバランス、性格などなど‥

体の構造を理想的で適切な状態に整える作用が存在します。


逆に、

この働きがないと必要以上に脳で制御することが必要となります。



脳梗塞や脳出血している片麻痺の方は長年の姿勢の捻れから、体の構造を理想的な状態へと調整する作用が働きにくくなってしまってます。



その結果、

バランスをとるために筋肉が過剰に働きすぎてこわばったり、立てなかったりするというわけです。


脳の後遺症としてもバランスを崩しやすいだけでなく、

二次的にも理想的な姿勢へ調整する作用が低下していく、

といった2つの問題が片麻痺者には起こっていると言えるでしょう。

スクリーンショット 2022-07-12 4.33.50




次回は…

『重心位置の重要性』

です!!


地球上で活動している生物は常に重力にさらされています。

人間もその例外ではありません。

人間は重力のもと体の構造を進化させてきました。

だからこそ重力に対する体の構造的な特徴を知ることで、体をアップデートするヒントにつながると思います。

お楽しみに!!


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