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起き上がれなくなった私へ。

はじめまして。はたまたウェルカムバック!
こちらのノートに来てくださりありがとうございます。

マルコポーロといいます。

このノートでは、ひょんなことから転職を決意した、ふつうの、ごくふつうの。どこにでもいるOLの自分回顧録という名の、日本全国のすべての新入社員へ捧げる備忘録です。

前回から引き続き、日本全国のすべての新入社員のみなさんが忙しい日々の中でくすっと笑い、心が穏やかになる捧備忘録を書いていきたいと思います。
それでは行ってみよう~~~!!(パフパフ~~~!)


幸せは歩いてこない、だから歩いて行くんだね

水前寺 清子さんの曲 「三百六十五歩のマーチ」の歌詞の一部です。

食品メーカーで総合職というポジションを奇跡の棚ぼたでつかんだ私。
入社前、ここでもある事件に遭遇します。それは、

「「私、そういえば全国転勤型だった・・・」」。

ハイ、出た。わたしの悪い癖なんです。ダブルチェックしない。
確認不足。小さいころから母によく注意されていたのに。

こんなのすでに分かっていたこと。しかも、最初は文系総合職として入社したら、必ず営業配属。
営業本部は全国に支店・営業所が存在し、どこに配属になるかは内定時点ではわからない。

・・・運。東京配属かどうかは運です、はっきり言って。

こんな大事な、大事な情報を見逃していた私。内定式の日にその事実に気づきます。(おっそ笑)

内定式当日。やっと気づいた事実にがっくりしながら会社へ向かう私。
もちろん誰も知り合いがいない、と思いきや。さすが東京。日本の首都。
私の大学の友人と同じ高校の友達A子が、まさかの私の同期に!!!

その同期は私がこの会社に入社することを友人から聞いていたらしく、内定式前に話しかけてくれました。話していくうち、そんな運任せの配属であることをいまさらながら知ったことをA子に漏らしたところ、私に一筋の光が。

『このあと希望部署調査票の記入の時間あるじゃん。その備考の欄に東京支店希望とその理由みっちり書いたら通りやすいらしいよ(小声)』
「まっじで?!?!」
『まじまじ。私、早期選考でこの会社入ってて、人事の人と仲良くなって聞いたから間違いないわ』
「(す、すごいな、、、、、)」

幸せは歩いてこない、だから歩いていくんだねの理由

お分かりになったでしょうか。
そう!!希望調査票にみっちりと東京支店の希望理由をかいた私。
幸せが歩いてこないんだったら、つかみ取るしかない!!!!

時は過ぎ、新入社員研修中の配属発表。(ドラフト会議といわれています)
マルコポーロ 東京支店 配属
この文字がスクリーンに出された瞬間、A子と目が合い、感謝ポーズをしたことを覚えています。A子は爆笑していましたが(笑)

今となってはそんな八百長的な情報、漏らしていいのかと思いますが(笑)

でも、彼女は同期で東京支店希望と言っていた人には男女関係なく、こそっと教えてあげていました。
今も昔も変わらず、誰かが困っていれば自分が持っているできる限りの力でその人を助ける。そしてその見返りを決して求めない。

そんな彼女がわたしはあの日から大好きになりましたし、今もそんな素敵な同期であり友人をもったことを誇りに思っています。

華のOL生活に潜む女の羨望とマウント

ドキがムネムネ(胸がどきどき)

さて、楽しかった新入社員研修を終え、緊張の中、配属地、東京へ。
私を含め、東京店には7名の新入社員が配属しました。

最初は仕事、というより、先輩について商談についていったり、会議に参加してはじめて「議事録」というものを作成したり。まるで金魚の糞のように(笑)ついて回る日々が1か月ごろ続いていたある日。
これから私たちの地獄に入口になる健康診断が行われました。

ノースリーブとスカート事件

健康診断では予防接種をする予定でしたので、「腕がまくれるような服装」という指定がありました。
そこで同期同士と話し合った結果、アンサンブル(カーディガンと下はノースリーブ)で行けばオフィスカジュアル的にOKだろうという結論にいたりました。

そして、万全の服装でいざ会場へ。
会場には自部署・他部署の女性の先輩がたくさんおられました。
その中にはジーンズやスニーカーで来ている方も多くいらっしゃって、
それもありなのか~と思ったのを覚えています。
そんな中、順番待ちをしていた時、こんな声が。

【えっ、あの子ノースリーブじゃん、、やらし~(小声)】
【あの子、スカートの色派手じゃない?(小声)】

一気に恐怖の底にたたきつけられた私。それもそのはず。
小声で指摘されていたのは紛れもなく私の同期だったのです。

(え、ノースリーブって駄目なの?あのスカートの色もダメ?
待って、次じゃん、私。しかもノースリーブじゃん、、どうしよう、、)

私の心の声

心の声は見事命中。私ももちろん小声でノースリーブはいやらしいと言われ、予防接種がおわったあと、光の速さでカーディガンを着たことを覚えています。

事件はその後起こりました。
予防接種から戻ると、1通のメールが。
誰からだろう、とみると1つ上の女性の先輩から
「新入社員のみんなへ。風紀について。」という恐ろしい題名のメールが。

えっ・・・風紀・・・?と思いながらメールを開くと、ノースリーブは風紀を乱すから着ないこと、派手な色のスカートは着ないことなどを注意した内容が長文でつづられていました。

どうやらあの時のお姉さま方は営業本部の方であることが判明(A子情報)
その方々から私たちの1つ上の女性の先輩へお達しが入ったのです。

ノースリーブって風紀乱すん・・・?えっ、ぴたっとしてるから・・・?
男性がどきどきしちゃうから・・・?
文章を読み返しながら、華のOL生活が終わりを告げたことを察しました。

そこから私たち同期のうち、いわゆるはっきりした顔の女子社員(私もまさかのイン笑)は派手な服装でもないのに、何を着ても「派手だ」「いやらしい」と次の新入社員が入ってくるまでいわれるようになりました
所謂、モラハラ、ですね。(笑)

あれから4年。同期とは当時から、「私たちが若いことへの妬みと会社のこと知ってますマウントだよね☆」と笑って流していましたが、実際は結構傷ついていたと思います。今だから心から笑える(笑)
この事件は「ノースリーブとスカート事件」という名で、好きな服を着ればいいからね!という反面教師的な事例として、後輩たちに語り継いでいます。(笑)

絶望とやさしさ

そんな日頃からモラハラを受けていた私ですが、ついに取引先を持たしてもらえることに!やった~~~!と思ったのもつかの間、ここでも事件勃発。

取引先から名刺を破られる

うん。びっくりですよね(笑)私もです(笑)
取引先といっても、スーパーマーケットの店舗を回るいわゆるルート営業。

スーパーマーケットの店長やカテゴリーリーダーへ本部で決まっている販促企画のお願いをしに行きます。
大手企業の営業といえども、20歳そこそこのひよっこの若いお姉ちゃんが来たら、みなさん優しいんです(笑)俗にいうビギナーズラックです(笑)

でも、担当店のうち、そこの店舗のリーダーは違った。
私がバックヤードに来るなり、「女か」と言い、私が話しかけて名刺を差し出すと、その辺に積み重ねてある段ボールのごみの前で名刺を破り捨てたのです。もうびっくり。ほんとに啞然。
人って本当にびっくりしたら声でないんですね(笑)

でも当時の私はまだまだアグレッシブ(笑)
「なぁんで捨てちゃうんですかぁ~~~名刺おいていきますね~~~」と
わざと大声でいい、そのリーダーのスペースにあるコルクボードに名刺を
ぶっさして会社へ帰りました。
いやあ、、、我ながらあっぱれですわ(笑)

しかし、そんなモラハラチックな人に耐えれるほど私の心は強くなかったようで。ある1年目の冬の日、こんな風になります。

あれ・・・ベットから起きれない・・・

寝れない、ご飯美味しくない、会社に来ていく服とかどうでもいい。
そんな毎日になっていたことにようやく気付きます。

PTSD。鬱病です。
ここでは生死に直面したとき、と書かれていますが、このような場合だけではなく、私のように外部から心のストレスを日常的に受け続ける場合も当てはまる、と医師に診断されました。

PTSD(Post Traumatic Stress Disorder :心的外傷後ストレス障害)。
PTSDは決して珍しいものではなく、精神医療においては「ありふれた」病気のひとつであると言えます。
生死に関わる体験をすると、多くの人には不安、不眠、動悸などの症状が生じますが、多くの場合は一過性です。またフラッシュバックのような症状が生じたとしても、数ヶ月のうちに落ち着く人が少なくありません。しかし時間が経っても楽にならなかったり、かえってますます辛くなることもあります。また、数ヶ月から数年間経ってから、PTSD症状がはっきりとしてくる場合もあります。つらい症状が続いているときは、専門機関に相談しましょう

こころの情報サイトより一部抜粋

あの、本当に起きれないんですよ(笑)本当に!!(笑)
からだが鉛のように重くて、起き上がるのに15分以上はかかったと思います。
この日、入社して初めて会社を休もうと思いました。
お姉さま方のモラハラアピールに耐えながら通勤していたのに。あのリーダーへ食ってかかって頑張っていたのに。そう考えたら涙が止まりませんでした。

でも泣きながら、やっぱり会社には行かないと、と思いながら準備していると、1通のラインが。同じマンションに住んでいる同期でした。

「社用車で昨日直帰したから、今日の朝、車のせるよ~~~!!
もう電車乗った?乗ったら降りて~~~(笑)」

涙が止まりませんでした。何でそうなったのかわかりません。
でも、私にはこんなにも優しい同期がいたのに頼ることをしなかった。
それが悲しくもあり、ここまで自分だけで抱えてしまったことに後悔しました。

何より、いつもの自分と違うことを、会社に知られることが一番嫌だった。
いろんな人に迷惑をかける、と直感的に思いました。

同期と泣いた朝

こんな状態であることを1通のラインの返信に込めました。
するとすぐに返信が。「今すぐ行くから大丈夫だよ」

その後のことは断片的にしか覚えていません。
ただ、同期曰く、私の部屋に入ったら、綺麗好きだった私の部屋は散らかり、来ている服もしわだらけ。
そして、玄関にヘタッと座り込む私がいたそうです。

同期は泣いていました。
一緒に泣いて、気づいてあげられなくてごめんねと何度も言ってくれたのを覚えています。

一緒にたくさん泣いたあと、同期が会社へ休む連絡を代わりに入れてくれました。上司はただ事ではないと思ったらしく、私に親へ連絡するよう言い、会社のことは気にしなくていいと優しく言ってくれました。

その後、母親がいつの間にか東京の自分の家にいて、(私が連絡したらしいです。覚えていない笑)その日久しぶりにゆっくり寝ました。
そして、次の日、病院に行き、うつ病と診断されました。

終わりに

最後、お、重い・・・・・。そう思ったアナタ。すいません(笑)
でも私の社会人生活に欠かせないことなので、ノンフィクションで書かせていただきました。

新入社員の皆さんに言いたいこと。
無理は絶対にしないこと。誰かを頼ってもいいこと。

心の不調はからだの不調です。
いくら平気なふりをしていても、心はストレスによってどんどん蝕んでいきます。
だから、頼ってください。大丈夫です。誰も迷惑なんて思わない。
家族、友人みんな、あなたの味方です。



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