仏陀ロシアニン

仏陀ロシアニン

最近の記事

ピーチ太郎

 むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。  おじいさんは山へしばかりに、おばあさんは川へせんたくに行きました。  おばあさんが川で洗濯をしていると、ドンブラコ、ドンブラコと、大きな統計学の教科書が流れてきました。 「おや、これは良いおみやげになるわ」  おばあさんは大きな統計学の教科書をひろいあげて、家に持ち帰りました。  そして、おじいさんとおばあさんが統計学の勉強をしようと統計学の教科書を切ってみると、なんと、中から元気の良い男の赤ちゃんが飛

    • マジレスとクソリプ

        マジレスとクソリプが、どちらが強いかでいいあらそっていました。   議論ばかりしていてもきまらないので、それでは力だめしをして、そこらへんの中学生のアカウントを論破した方が勝ちときめよう、ということになりました。   マジレスがはじめにやりました。   マジレスは思いきり強く、 「それってあなたの感想ですよね」と、レスしました。   中学生はふるえあがって、ノーリアクションを決め込みました。   そこでマジレスは、いちだんと力を入れて、 「反論がなければ俺の勝ちだが?」と

      • うーばーイーツすて山

        昔ある山奥に、六十歳以上のお年寄りの食事はウーバーイーツに頼まなければいけない、というお触れがある所がありました。 ウーバーイーツのドライバーが通るために道路は整備され、道中には休憩所、コンビニ、食事処が建てられて人口が増加していき最終的には大都市になりましたとさ。 めでたしめでたし

        • 忠クソリパーハチ公

           togetter定番まとめとして、忠クソリパーハチ公のまとめがあります。  このお話しは、そのまとめになったハチ公のお話しです。  むかし、ハチ公は東京大学理学部構造有機化学研究室の教授だった下村急という博士のフォロワーで、Xがまだtwitterの頃に博士のアカウントをフォローしたのでした。  博士は主に飯のことをツイートして、ハチ公は博士にクソリプします。  博士が大学でツイートした時、ハチ公は必ず博士にクソリプをするのです。  そして夕方になり博士が家に帰ってツイート

          だいがくいんぼっち

          昔、志摩半島の村の沖合にある研究室に、だいがくいんぼっちという同じ研究室に友達がいない大学院生がいました。 だいがくいんぼっちはたいへん頭の良い男で、いつも村の研究室の大学院生が苦しんでいた式変形を一発で解いたたり、測定機械が壊れた時直していました。嫉妬に狂った大学院生たちがすき家で対策を相談していると、頭のいいM1が名案を思いつきました。それは、だいがくいんぼっちより頭のいい「千人力の天才」をでっち上げ、だいがくいんぼっちを怖がらせようという作戦でした。 翌日、何も知ら

          だいがくいんぼっち

          金太郎

          金=Au=英雄

          三年博士課程太郎

          一日中村の大学で遊んでいて、村人から怠け者と嫌われ、ハカセタロウと呼ばれている男がいた。さすがに一週間に二回はバイトして、日銭を稼いでいるものの、それ以外はもう三年も大学で遊んでいた。 ある年に、村が日照りで田んぼに水がなくなってしまった。村人たちはこれはこの村に罰当たりがいるせいだといい、ハカセタロウを殺そうとした。 その夜、ハカセタロウは夜中に起き出して山の上の大きな岩をつかみ、崖下に落とした。岩は大きな山崩れを引き起こし、その下を流れる川の流れを変え、村の近くまで水

          三年博士課程太郎

          ベンジル保護基切り雀

          あるところに相対的に優しい天然物化学者と欲張りで意地悪な構造有機化学者がいた。 天然物化学者が学会へ行くと、1molのアミンが怪我をしていた。さっそくラボに連れて帰ってベンジル保護をしてあげ、おちょんという名前もつけて可愛がった。しかし、構造有機化学者は天然物化学者がアミンを可愛がるのを面白く思っていなかった。 天然物化学者が出かけている時、おちょんが構造有機化学者の蒸留した無水溶媒を汚してしまったので、構造有機化学者は激怒しておちょんのベンジル保護を高圧水素化、酸化白金

          ベンジル保護基切り雀

          ベンジル保護基とり爺さん

          顔に大きなベンジル保護基のある、IFの高い研究をするお爺さんと研究しないタイプの研究者のお爺さんがいた。 IFの高い研究をするお爺さんが森に木を切りに行くと、突然雨が降ってきたので木のうろで雨宿りをすることにした。いつのまにか眠ってしまい、目が覚めると有機化学者たちが楽しそうに学会をしていた。 お爺さんもついつい有機化学者たちの輪の中に入っていってしまった。お爺さんの研究発表を気に入った有機化学者が、また明日も来るように、それまでこれを預かっておくと言って酸化白金を用いて

          ベンジル保護基とり爺さん

          追放された業績付与術士

          「田中、お前にもう用はない。営業に異動だ」 令和5年11月17日、私──田中洋一は所属する研究者ギルドから異動を出された。 「異動? どういうことだ?」  私は業績付与術士をしている。 業績付与術士とは、研究者や論文などに『インパクトポイント』と呼ばれる現代科学では解明されていない未知の特殊な量子を籠めることで、より高い影響を社会に対して与える術である。  このギルド『京都大学大学院理工学研究科』に所属する研究者や論文は、ほとんどに私の業績付与がかかっていた。  

          追放された業績付与術士

          非東大非助教の現実2023

          うんこ!!!!!!!

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          かわいそうな論文購読者

          新潟大学の大学院は、学会の盛りです。風にぱっと散る人事。長年のストレスでお日様に光り輝く頭。 学会の人たちがどっと押し寄せて、大学院は、砂埃を巻き上げて混み合っていました。 講義室では、今、2人の研究員が、研究発表の真っ最中です。 当日になっていきなり動画が映らなくなったり、壁紙の二次元嫁画像が大写しになったり、教授の素人質問に致命傷を負ったり、大勢の聴衆を、喜ばせています。 その賑やかな発表会場から、少し離れた所に、一つの石の石碑があります。 あまり気の付く人はありませんが

          かわいそうな論文購読者

          常温常圧超伝導少年

          常温常圧超伝導少年 あるところに1人の嘘つきな大学院生(博士後期課程在籍)がおりました。 その研究者は大学へ出ては大きな声でこう叫んだのでした。 「常温常圧超伝導論文が出たぞー。省電力で分析機器を運用できる時代が来たぞー!」 驚いた教授達は次々に飛び出してきたのです。 どこだどこだー!常温常圧超伝導物質は どこだー! しかし常温常圧超伝導物質なんてどこにもありません。 教授達は騙されたことを知り、かんかんになって帰っていったのでした 「いっひっひ。ひとを 騙すのは楽しいなあ

          常温常圧超伝導少年

          有機触媒論

          研究が猫と遊ぶとめっちゃやる気が出て反応が進行しやすくなるこれこそが触媒の原理でcat.と表記する 効果が見られない場合は被ドッグされている可能性が高いので犬と遊ばせてください