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国際恋愛で知った新しい価値観

noteで出会い、勝手に弟子入りさせていただいたゆづお師匠がスタエフやろうかな~とおっしゃっていたことと、私が勝手にお友だちになった!と思っているShu先輩のラジオに出させていただいたこともあり、私もスタエフとかPodcastをやってみたいな、と思い始めた。

態度は大きいくせに気が小さい私は、ひとりで始めるのは不安で、お仕事の関係で仲良くさせていただいているサヤさんと一緒に始めることにした。

海外在住の私たちが話せる話題ってなんだろう、と打ち合わせをしていて、国際恋愛についてはどうか、とサヤさんが提案してくれた。

結婚12年目ともなると、近頃の出会いや恋愛について疎いし、最近の推しは鬼滅の刃の宇髄天元様なので、どう転がっても不倫に発展する要素はないが、こんな私も若い頃はそれなりに恋愛をした。

高校生の頃は、同級生と淡い恋愛をしていた。
一緒に勉強したり、ノートを貸したり、グループデートしたり、かわいらしい青春だった。

高校を卒業した後、当時通っていた英会話学校の先生とデートするようになった。

彼は私より10歳年上で、アメリカ人の白人男性。

とにかく優しい彼は、生徒の話を一生懸命聞いてくれ、怒ったりイライラしたりしない、大らかな人柄。

そんな彼に私が一方的に想いを寄せ、授業帰りにグループで食事に行ったのをきっかけに、少しずつ二人でも話すようになり、デートするまでに至った。

私は大して英語が話せず、彼はほとんど日本語が分からなかったので、コミュニケーションは勘違いの連続だったが、1年半ほど一緒にいた。

別れたきっかけは、彼に好きな人ができた(その時点でガールフレンドだったのだろうが)ということで、私が身を引く形で終止符を打ったが、喧嘩別れをしたわけではなかったので、お互いの連絡先は持ったままでいた。


誰に言われたのか、はっきりとは覚えていないが、24歳くらいの時に、知り合いの男性にこう言われた。

「クリスマスケーキって、クリスマス前に買うよね」

「クリスマス過ぎて買っても遅いから、12月25日までには買って食べる」

「12月26日になって売れ残ったケーキはセール品になって、それでも売れなければ廃棄処分される」

「つまり、女性も24、25歳がピークで、26歳になったら売れ残りだ」

思えばバカげた話だが、それを聞いた24歳の私は焦った。

そうか、26歳になる前に結婚相手を見つけておかないといけない。

子供も早いうちに産まなくてはならない。

売れ残りはまずい。

当時はバブルが弾けて就職氷河期が続いており、女性は就職しても数年で寿退職するのが当然とされていたあの頃、私は結婚しなければいけないと思っていた。

そんなある日、以前付き合っていたアメリカ人の彼に、ちょっと手伝ってほしいことがあると言われ、久しぶりに会うことになった。

私より10歳年上の彼は、その時34歳。

もう結婚して子供もいて落ち着いているのだろうと、勝手に想像していた。

ところが、付き合っている彼女はいるが、結婚するつもりはなく、ずっと「パートナー」として一緒にいたいとのこと。

子供はほしくないので、そのパートナーと二人で暮らすのだそうだ。

私は度肝を抜かれた。

付き合ったらその先に結婚があり、その後は子供を持ち、DNAを絶やさないのが普通だと思っていたからだ。

以前よりは英語でコミュニケーションが取れるようになっていた私は、どうして結婚しないの?なぜ子供を持たないの?と矢継ぎ早に質問した。

彼は私に、なぜ結婚する必要があるの?子供がほしい理由はなに?と逆に聞いてきた。

えっと、、、

だって、みんな結婚しているし、、、

子供がいたら老後に面倒をみてもらえるし、、

大した理由が思いつかなかった私は、とりあえず頭に浮かんだことを伝えた。

彼は冷静に、こう言った。

「結婚する理由や必要があればすればいい。
でも、婚姻という形を取らなくても一緒にいることができる。
老後に面倒を見てもらいたいから子供をつくるなんて間違っている。
子供には子供の人生があるからね。」

まったくもって、ご最もだと思った。

ぐうの音も出なかった。

自分の未熟さや知識不足、周りに流されて、自分の意見を持っていなかったことを知った瞬間だった。

私は彼よりずっと年下で、精神的にも未熟だったので、一緒にいた頃は成熟した恋愛はできず、彼にとってはつまらない付き合いだったと思う。

彼と付き合っていた頃、私は幼すぎて結婚願望などなかった。
恋愛が何かすら、よく分かっていなかった。

でも、彼と知り合えたことで、まったく異なる価値観を教えてもらった。

日本人同士の付き合いでさえ、価値観が同じとは限らない。

これが国際恋愛ともなると、まったく未知の世界に足を踏み入れることになる。

今までの常識や価値観では、共に歩めない可能性もある。

どちらが正しいとか間違っているとかではなく、お互いを尊重できる柔軟性を持つことが大切だと思う。

なんだかんだで私は、結婚その後に出産という道を歩んだが、クリスマスケーキ売れ残り破棄処分説には断固反対だ。

続きは次回。ちょっとアピール。こんなことやっています。👆

イラストは、みんなのフォトギャラリー、猫野サラさんのイラストを使わせていただきました。ありがとうございます!

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