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カナダの子供はこんな風に育つ

皆さん、自分の嫌いなところはありますか?

性格、顔、体格、、、色々ありますか?

『自分の嫌いなところ』

私は日本の中高生を対象に、オンライン国際交流サークルを運営しています。

週末に実施している、カナダの中高生と直接話せるZoomセッションで、その日は質問コーナーをしていました。

好きな俳優やミュージシャン、趣味や学校のことなど、色々な話しをしていると、日本の中学生がカナダの高校生に、「自分の嫌いなところってある?」と質問をしました。

話し好きの明るいカナダの高校生、女子2人組は、ビックリしたような様子で、

「自分の嫌いなところ??!うー---ん、、」

「うー----------ん、、、」

「うー----------ん、、、」

「嫌いなところかあ~」

「うー----------ん、、、」

「強いて言えば、、、『手』かな?指が短いんだよね~、うははははは笑」

「それ分かるかも!私も自分の『手』が好きじゃないかも!うははは笑」

いつもなら、言葉に詰まったりしないタイプの2人なのに、回答するのに、とても時間がかかりました。

「え?!みんなは自分の嫌いなところがあるの?」

とカナダの高校生が日本の中高生に尋ねると、

出るわ出るわ、日本の中高生は、迷うことなく、すぐに自分の嫌いなところ(特に顔の部位でしたが)を伝えていました。

『カナダではこんな風に育つ』

私の8歳の子供は、学校で描いた絵を家に持ってきて見せてくれるのですが、不可解な物体が描かれていることがよくあります。

「これ、、、、虫?」

「犬だよ。ママ虫だと思ったの?」

「犬?!?!犬には見えなかったなあ~。えへへへへへ」

「絵が下手だということっすかね?すみませんが、こちらは誉め言葉しか受け付けませんよ」

虫みたいな犬を描いておきながら、なんでドヤってくるのか、親の顔が見たいものだ。なぜこんなに自信満々になるのか、、。

『自分らしさを大切に』

個人差はあるものの、カナダでは「人は人、自分は自分」が浸透しており、周りや他の人を見て比較したり、周りに合わせたりしません。

たまたま意見や方向性が合う人がいれば、それはそれでよし、いなければいないで、それもまたそれでよし、といった感じです。

移民の人たちが集まった国なので、考え方が違うことが普通で、お互いを受け入れ、尊重することがカナダでは一般的です。

見た目や体型も様々ですので、洋服も日本ではSMLが中心で、それ以外はプチとかプラスサイズのコーナーや専門店で購入すると思いますが、こちらでは同じお店にXXXSからXXXLくらいまで置いてあります。

自分は太っているから、こんなに肌を露出する服は着れないとか、自分は年を取っているから、こんな派手な色の服は着れないとか、そんな風には考えず、自分が着たい服を好きなように着ます。

外見を比べたり、人に合わせることもなく、自分自身がハッピーならそれでよし、という感じです。

わざわざ自分に悪いところがないか粗探しをしたりしませんし、多少気に入らないところがあっても、自分のことが好き、という人が多く、物事をポジティブに受け取る傾向があります。

だからと言って、人々が好き勝手にわがままを言っているかと言うと、そんなことはありません。

カナダ人はすぐに「Sorry」というのが口癖で、すぐに謝ってしまいます。
バスも回送だったり、定員オーバーだと「Sorry」と電子掲示板に書いてあるくらいです。

自分のよいところに目を向けるようにして、人と比べたり、人に合わせたりせず、同時に協調性も育むためには、世の中には色々な人がいて、色々な文化や考え方がある、ということを知り、それを受け入れ、どうしたらぶつからずに物事を進められるかを考えることが必要だと思います。

「自分の嫌いなところ」の話は、国際交流を通して友達をつくると、多様化を「勉強」せず、身近なものとして実感することができるという、よい例になりました。

続きは次回。ちょっとアピール。こんなことやっています。👆

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