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私にとっての国際交流

私は日本の中高生を対象にした、オンライン国際交流サークルを運営しているのですが、実際にやっていることと「国際交流」という言葉が合っているのか、未だにしっくりきません。

私は語彙力が乏しいので、「国際交流」以外によい言葉が思い浮かばなかったというのが正直なところなのですが、「国際交流サークル」だけでは内容が分かりづらく、説明に苦労している次第です笑。

では何をしているかと言うと、Facebookグループを作り、そちらに日本の中高生とカナダの中高生(一部大学生)に入ってもらい、日頃の出来事を投稿したり、コメントしたりして、日本やカナダの様子が分かるサークルへの参加と、日本の週末に合わせて、カナダの学生と直接話せるZoomセッションを実施しています。やり取りはすべて英語です。

これは「国際交流」に間違いないのですが、私にとっての「交流」は、お互いを知り、高め合える関係になるまでなので、もう少し踏み込んでやっているよ!という気持ちがタイトルに現れればなあと悩んでいます。

例えば、年に1、2回「交流」しただけではお互いを知ることはできませんし、分かり合えません。上辺だけの会話で深い話までできませんし、友達になれたとは言えません。皆さん忙しいので、「交流」したことは思い出になってしまうのではないでしょうか。

なので、日常的に「交流」をすることによって、お互いの距離を早く縮めてもらいたいと思っています。

内容も、いきなり世界情勢や環境問題について話すのではなく、中高生にとってもっと身近な、家族のことや友達のこと、学校のこと、趣味のこと、読んでいる本やハマっているゲーム、好きなアーティストや推しの芸能人など、ゲームやアクティビティを交えながら、簡単な題材だけどいくらでも話せる内容にすることを心掛けています。

以前、英会話学校で仕事をしていた際に、このように習いました。

言語は馴染みがあったり、興味のある内容から頭に入ってくる。

人間は、見たことがあるもの、聞いたことがあること、知っていること、興味のあることから認識するので、言語が変わったとしても、知識があればある程度は理解できる。その反面、母国語でも興味のないことや知らないことは、言語が変わったらなおさら頭に入ってこない、という内容でした。

大人になるにつれて、専門的な知識が身に付いたり、趣味や興味の幅が広がったり、人との付き合い方や距離感が分かってくるので、初対面でも相手に合わせて話をしたり、共通の話題を見つけて話を広げることができるようになりますが、その点で中高生はまだ発達段階です。

背伸びをして難しい内容のディスカッションをしようとしても、知識や自分の意見が追い付かなければインプットもアウトプットもできませんし、形だけの「交流」になってしまいます。

それよりは、お互いに共通点がある話題で、できるだけ深く話し、その中で類似点や相違点を見つけて、その過程を経てお互いを知り、今まで興味のなかったことにも興味を持つことが大切だと思っています。

友達になったら、世界情勢や環境問題についてディスカッションしても会話が弾みますし、何か一緒にプロジェクトをしようか!ってことにも繋がりますので、まずは人間関係を構築することを優先しています。

これが私が中高生にやってもらいたい「交流」です。

人は類似点が見つかると嬉しいもの。

年齢、趣味、好きなもの、考え方、環境など、異国にいる同世代の人が自分と同じだったら、中高生はとっても嬉しいと思うのです。

家や学校や部活などで見せている自分とはまったく違った自分でいられる、サード・プレイスとしても利用してほしいと思っています。

それがいわゆる「国際交流」かと言うと、ちょっと違うかな~という気持ちです。皆さん、素敵な名前がありましたら教えてください。

続きは次回。ちょっとアピール。こんなことやっています。👆

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