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他の子どもに噛みついてしまうのはどうしたら良いの?

人に噛みついてしまう場合は本当に困りますよね!
「どうしてそんなに乱暴なの?」って不思議に思いませんか?


ましてや保育園などの集団生活で「お友達に噛みついてしまった!」というのを繰り返してしまっていると躾に問題があるんじゃないかと、叱っていませんか?

保育士さんは、「どうして、この子はすぐに噛みついてしまうの?」
また、保護者の方にどういう風に伝えようと悩みますよね。



今回の内容は噛みつく対象が「人」ということがポイントです。

他の記事に「何でも口に入れて噛む子はどうして?」いう対象が「物」の方はそちらの記事を読んでいただけたら何かの役に立つと嬉しいです。



人に噛みつくこと自体は変えていかなくてはいけません!

では、なぜ人に噛みつくのでしょうか?

【理由】

口で「嫌だ」「やめてほしい」などがうまく言えないために噛みつくという行為で伝えてしまっている。


または、お友達と「遊びたい」「相手の反応が面白い」というので噛みつくことを楽しんでしまっている。

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別のコミュニケーション手段を教えてあげる必要があります。

ただし、感情的に叱っても「怒ってる」だけしか伝わらないので、穏やかに繰り返し教えていきます。
そうしないともっと噛みつきが酷くなる場合があります。

それは困りますよね!
そうは言ってもなかなか別のコミュニケーションを教えてもすぐには改善しているようには見えないので、イライラしてくるでしょう。
それだけ、大人が普段から正しい言葉を使って話しかけていかないとこのような結果になってしまうのです。


子どもを育てるって難しいですよね!



おもちゃをお友達から取ろうとしたら、「ちょーだい」「貸して」などのその場面に合う言葉を大人が見本でやってみます。

「かして」って言いなさい!とか
「何ていうの?」って言うのはやめて欲しいです。
逆効果になります。


大人が見本でやることで「やってみたい」と思わせることが1番大切です。
もし、真似をしてできた時は誉めてあげて下さい。「それが正しいよ」と誉めることで正解が伝わるからです。

その場面で必要な言葉やコミュニケーションをまだ学んでる最中です。「○歳だから、わかるでしょう!」ではなく、必要な時期に学んでいないとこのような噛みつきが起きてしまう場合もあります。


「噛んだことをクドクド叱る」よりも「できるように導いてあげて」欲しいと思います。


大人になるとその行為だけを見て叱ってしまうと思います。

もし、あなたが外国に初めて行った時にその国の文化や習慣がわかりませんよね?
日本では当たり前でも外国では非常識なことがあります。
そういう時にその国の人にいきなり叱られたら理解できますか?
それよりも優しく「○○は、してはいけないことなんだよ」と答えを教えてくれた方が親切ですよね!


いきなり叱られても「知らなかったのにあんなに怒らなくてもいいじゃない!」ってモヤモヤした精神状態になりませんか?
子どもも同じで、叱られてもモヤモヤしたものが残ってしまい、「どうして叱られたかまでは理解できない」からです。


あと、噛みつきそうな時に「ただ止める」のもよくありません。もちろん、静かに騒がず対応することも大切ですが、子どもが「何を求めているか」を見てあげて欲しいのです。
この判断がとても難しいと思います。


人に噛みつくことは言葉が出始める時期に多くなります。


保育園だと他人を噛んでしまうのは家族や保育士などの大人から同年齢のお友達の存在にも気づいてきたからです。そのために同年齢に噛みつくというコミュニケーションを間違って覚えてしまう子もいます。


この噛みつきは保育園の現場では、よくあります。
「噛む」のはどうして?
「噛む」=言葉の発達のために大切なこと

食事の離乳食での咀嚼や嚥下で口腔内や顎の発達には大切なことです。

そのため、噛みつく原因を調べてみてやっと分かってきました。

この噛みつきに関しては家庭と保育園などの協力をしっかりして、やりとりしていった方がスムーズな問題解決になると考えています。

噛みつきに悩んでいる方は多いのではないかと思い、記事にしてみました。

もっと細かい支援方法は個人によって個人差がありますので、少しでも役立てばと思っています。

噛みつきも成長の1つです。上手に導いてあげれば次のステップの成長が待っています。


根気よく頑張りましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございます。



参考文献
「子どもの理解と援助のために感覚統合Q&A改訂第2版」共同医書出版社

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