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なぜ感覚器官が必要なの?

私たちは、生活の中で必ず「感覚」が存在しているからこそ普通に生活ができています。

それは、荷物を運ぶことや物を掴める動作など何気なく動かすためには「感覚」が必要不可欠なんです。

今回はそこを詳しくまとめていきます!

なぜ「食事ができるのでしょう?」

そこにご飯があるからではありませんよ!

【感覚の視点】

🟢目でご飯を意識する点(視覚)

🟢鼻でにおいを嗅ぐ点(嗅覚)

🟢左手で食具がずれないように押さえる点(触覚)

🟢下でご飯を味わう点(味覚)

こうしたことを何気なくしていませんか?
「お腹すいた」「美味しそう」などの気持ちにさせられますよね。

においや味を感じるからこそ「食事を楽しめる」ということです。
視点を変えるだけで「感覚」はいつも身近にあります。

普段、何気なく使っているのが「感覚」です。
「五感が働かないと」生活が困難になるとも言えます。

主に2つの感覚系統があります!

普段、どの感覚を使っているか分かりませんよね?
重要な感覚系統を2つご紹介します。

①【識別感覚】とは?

「周囲の状況を判別する器官」です!
主に「操作」の感覚系統になります。

私たちが生きていくためには、身の回りの情報を察知することが必要になります。

主に「五感」を使っています。
「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」ですね。

食事の場面の例
「視覚」•••見た目はどうか?
「聴覚」•••どんな音か?
「嗅覚」•••どんなにおいか?
「味覚」•••味はどんな?

こんなイメージが「識別感覚」です。


②【原始感覚】とは?

「身体の維持・操作をする器官」です!
主に「保護」感覚系統になります。

識別感覚以上に私達の発達の土台になる感覚になります。

主に「固有感覚」「前庭感覚」を使っています。

「固有感覚」は、荷物などの重さなどを把握する感覚です。

「前庭感覚」は、バランスを感じ取る感覚です。
平衡感覚やバランス感覚のことです。


外出先での例
「固有感覚」•••体の各部に力を入れて歩く
「前庭感覚」•••動くときや止まる時にあるバランスを取る
「触覚」•••安全なものを感じ取る

外出した時にこんな感覚を感じて安全に過ごせます。

実は、識別感覚と原始感覚が強く表れるのが「触覚」なんです!


〜私からのメッセージ〜

聞いたこともない感覚の名前だと思います。

五感ならすぐにイメージできますが、食事をする時も感覚なんて意識していないですよね!

どうして「こんな感覚をまとめたのか?」というと、最近の子ども達はこういう感覚が不足していることが多いんです。

コロナ禍ということもあり、身体を思うように動かすことができないのも今後問題になるだろうと思います。

遊びから色んな感覚刺激を感じることが重要だから、子どもにとって「遊び」が必要不可欠なんです。
勉強だけをしていると、感覚刺激が感じられず「身体能力」も衰えます。

この感覚刺激を感じることは「脳」にも繋がっていて深い関係があるんです。

家庭での「お手伝い」が少しでも感覚を取り入れられると違うかもしれません。
お皿を運ぶことでバランス感覚を取り入れる。
そんな感じで日常生活で、使っている感覚なんです。

そして、発達障害児にも感覚が不足しているから役立ちます。

感覚があるから私達は「座ったり」「歩く」「持てる」などができます。
バランスが悪いと真っ直ぐ歩くことができません。
このように、「人間的に必要な土台」の感覚が不足しないように生活で取り入れて欲しいと思います。

幼稚園や保育園児が「遊び」が大切なのは、遊びから感覚刺激を取り入れたりすることも大切だからです。
座って、皆んなと同じことをしても不足している感覚は個人で違ってきます。
そのため感覚刺激を求めて「問題行動」として現れる場合があるからです。

その時は、言葉で「静かにしなさい」「たたかない」と伝えても子どもにとっては、コントロールすることができないんです。それを理解して欲しいということ。
コントロールするために、感覚刺激を遊びや日常生活で入れてあげることで解決していくことが多いです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
子どものより良い生活が送れるような参考になりますように!


参考図書
・「子どもの発達障害と感覚統合のコツがわかる本」著: 前田智行 ソシムより
・「ほいくあっぷ2020年10月号Let’s感覚統合」Gakkenより
・「手にとるように発達心理学がわかる本」著: 目白大学教授 小野寺敦子 かんき出版より
・「皮膚はいつもあなたを守ってる 不安とストレスを軽くする「セルフタッチ」の力」著: 桜美林大学教授 臨床発達心理士 山口創 草思社より

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