はじめに
現在、僕はITの会社経営をしながら東京23FCというクラブのGKコーチをやっています。
GKコーチをやられている方々の中でも、かなり変わった経歴なのかなと思います。
これまで、コーチとして元Jリーガーや外国人、大卒選手など、様々なキーパーたちと日々向き合ってきました。
その中で、プロコーチの方々と違う視点だからこそ見えたものや感じたものがあると思っています。
それらの経験や、僕なりの理論をここに書き留めていきたいという思いから執筆します。
少し僕の話です
小学校6年生でサッカーを始め、30歳で唐突に僕の現役人生は終わりました。
最後に所属したクラブでの解雇通告です。
プロを目指して練習をやってきましたが、その夢が叶うことはなく、アマチュアリーグのクラブで第2GKとしてベンチを温めるところまでが僕の実力でした。
そんな僕は、ある冬のシーズンオフ前
当時の監督から練習終わりに
「選手として来季の構想に入っていない。」と言われました。
監督からその言葉を聞いた瞬間に、心から《ああ、これで成仏できるな》という思いになったことを覚えています(笑)。
当時の僕は肉体的に限界を感じていましたし、頭ではチームの戦力になっていないことを理解していました。
ただ、小さなプライドが辞めることを受け入れられず、想いを引きずるようにサッカーを続けていました。
そんな時に、尊敬していた監督に解雇を告げられたことは、辞める勇気のなかった僕にとって「救い」だったのです。
これでサッカーはひと区切り、願ってはいないが、新たな人生がスタートする…
僕はそう思いました。
ただ、次に監督から思ってもいない言葉がありました。
「選手としては続けさせられないが、分析コーチとしてクラブに関わらないか?」
その言葉が、人生の転機となりました。
分析コーチからGKコーチに
当時、監督としては分析役としてお考えでしたが、それでは対外的な役割がイマイチ分かりづらいということで、本職のGKコーチの役職がつきました。
それが、津吹GKコーチ誕生のきっかけです(笑)
ひょんなことからJリーグを目指すチームのGKコーチとして就任し、すぐに元JリーガーのGKと向き合うことになり、テンパりながら成功や失敗など色々なことがありました(笑)。
それでも、優秀なプロの監督や選手たちの元でご指導頂いたり、多くの経験を積ませて頂く機会のなかで、得られているものはとても大きいと感じています。
振り返ると、僕の現役時代の経験は選手で活かされるものではなく、コーチとして人の役に立つためのものだったとすら思います。
僕の現役時代は、失敗の連続でした。
ひとつ課題をクリアしても新たな課題がすぐに現れて、なかなか前に進めずに気づけば選手のピークが去りました。
そうなってしまったのには、工夫すべきだった2つのことがあると思っています。
1. 考え方
2. 知識
もっと早く気づいていれば。
そんな思いが僕にはあります。
そしていま、東京23FCのGKたちには必ず意識してもらっています。
昨今では、様々な媒体を使ってサッカーの情報が得られます。
僕の理論がその中のひとつとして、皆様のお役に立てたらと願っています。
少しと言いつつ長くなりましたが、こんな思いから執筆する僕のノートです。
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