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HSPってなんですか?


HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)


Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略で、
『繊細さん』とも呼ばれています。

人一倍繊細な気質をもって生まれた人を指します。
こうした気質を持つ人は、
職場や家庭など生活の中で気疲れしやすく、生きづらいと感じているタイプの方が多いです。


HSPの特徴には以下のようなものがあります。

Depth of processing (DOES)(物事を深く考える)
考え方が複雑で、深く考えてから行動する。
一を聞いて、十のことを想像し、考えられる能力がある。
調べ物をはじめると深く掘り下げ、その知識の広さを周りに驚かれる。
お世辞や嘲笑をすぐに見抜いてしまう。
物事を始めるまでにあれこれ考え、時間がかかる。
生き方や哲学的なものごとに興味があり、浅い人間や話が嫌い。

Overstimulation(過剰に刺激を受けやすい)
刺激に敏感で疲れやすい。
人混みや大きな音、騒音が苦手。
映画や音楽、テレビ番組、本などの芸術作品に感動して泣く。
人の些細な言葉に傷つき、いつまでも忘れられない。
些細なことに過剰なほど驚いてしまう。

Empathy and emotional responsiveness(共感力が高い)
人の気持ちに振り回されやすく、共感しやすい。
人が怒られていると自分のことのように感じ、傷ついたり、お腹が痛くなったりする。
悲しい映画や本などの登場人物に感情移入し、号泣する。
人のちょっとした仕草、目線、声音などに敏感で、機嫌や思っていることがわかる。
言葉を話せない幼児や動物の気持ちも察することができる。

Sensitivity to subtleties(些細な事に気づきやすい)
あらゆる感覚が鋭い。
冷蔵庫の機械音や時計の音が気になってしまうほど聴覚が敏感である。
強い光や日光のまぶしさなどが苦手。
近くにいる人の口臭やタバコの臭いで気分が悪くなる。
カフェインや添加物に敏感に反応してしまう。
肌着のタグなどチクチクする素材が我慢できないほど気になる。



HSPの感覚


HSPは5人に1人と言われてます。
どうしても少数派なので、周りと違うように感じてしまいます。

自分にとっては当たり前の感覚がなんか周りと違うような…?
そのように感じる事ありませんか?

  • その場の空気を読むのは当たり前。
    (他人の感情に常に気を遣っている。表情の変化に敏感になっている。
    相手の気持ちも何となくわかる。頼まれると断れない。)

  • ただ、自身が持てずに深読みしすぎて誤解することも多い。

  • 優しくされることが身に染みすぎて苦手。でも、優しくされないと辛い。

  • 常に考え事をしている。

  • 先読みしすぎて預言者のようになっている。

  • 自分が描いた通りにならないとモヤモヤする。

  • 白か黒かはっきりしないとのもモヤモヤする。

  • 一人反省化を始める。

  • 気が付いたら自分を攻めてる時がある。

  • 細かいとこまで気が付くが、逆に小さなミスでも引きずってしまう。

  • 電話が苦手。メッセージで報告・連絡しがち。

  • 人前での発言が怖い。(会議などの発表や、カラオケなど)

  • 涙脆い。(自分でも、よくわからないタイミングで涙がでる。)

  • 優れてる人と自分を比べて落ち込む。

    などなど。

HSP(繊細さん)は共感できることが多いと思います。
なによりも、
気が付いたら周りと比べてしまい、周りと違いを感じ戸惑いを感じている事が多いないでしょうか?


自分がHSP(繊細さん)と
気づいたきっかけどんな時でしたか?


僕は先に述べた事が当たり前の感覚でした。
周りからは“変わってる人”と言われる事がよくありましたが、
多少は人と違っても、ほとんどの人は僕と同じ感覚だと思っていました。

  • 考えすぎ、気にしすぎと言われる。
    (どの職場にでも、どの現場にいても、かならず言われました。)

  • その場にいなくてもわかる。
    (相手の話を聞いただけで、その時の状況、その後の事がわかる。
    周りからは何でわかるのか不思議で気持ち悪いと言われた。)

  • 疲れる。
    (普段の慣れてる業務でも、残業をしなくても、遊んできただけでも、とにかく疲れやすい)

  • 泣くような話をしてたわけではないが、なぜか涙が出てくる。

  • とにかく周りの機嫌に敏感になりすぎる。
    (機嫌が悪そうな人がいると、誰が見てもわかるくらい話せなくなる。)

他にもあると思いますが、
僕は特に涙が出てくること、機嫌が悪い人がいると話せなくなる事が自分でも不思議でした。
仕事にも支障きたす為、病気なのかと疑いました。

そして、このことを誰に言っても理解してもらえないし、
そもそも、なんて説明していいのかもわからない状態でした。

手あたり次第、自分の状態を箇条書きして検索したら
『HSP』と言う言葉にたどり着きました。

皆さんはどのようにして、自分がHSPだと気が付きましたか?


HSPは病気ではありません。


ここまでHSPのお話をしましたが、
本当に様々な事を気になっていると思います。

気にしすぎてしまう事は、
本人にとっての大きな悩みになっているはずです。

「気にしなくていいんだよ。」
「真面目すぎだよ。もっと気楽に!」

そんな言葉を貰っても、「そもそも気にしないってどうやるの?」
そう感じてませんか?

それにはちゃんと理由がありまして、
それは生まれ持った脳のシステムなのです。

HSPの“繊細”は性格ではなく、『気質』です。

よく“例え話”であるのですが、
身長の高い人が身長を縮めたいと思っても、それは手術でもしない限りできないと思います。

HSPの『繊細さ』も
どんなに意識しても努力しても、
「気にせずにはいられない。」「鈍感ではいられない。」です。

※個人差はあります。
上手く受け流しているように見えて実はすごく悩んでる繊細さん。

ほわっとして鈍感そうに見える繊細さんもいます。

繊細さんレベル100もいれば、繊細さんレベル1います。


HSPはうつ病になりやすいと言われていますが、
HSP自体は病気ではなく、治すことはできません。

仕事などで、ストレスを感じやすい方ほど、まずは自分がHSPかうつ病かを正しく知る必要があります。


HSPは自分がHSPであることを
受け入れると楽になる。


HSP(繊細さん)は自分が繊細であることを知ることで楽になります。

気にしすぎないように意識することも、鈍感になる事でもないです。

あなたの「繊細さ」は、大きなチカラになります。

気が付いていないだけで、
そのチカラがあなたの周りの人たちに、
ときには動物にまで影響を与えていると思います。

僕は繊細さんによく言うのですが、
「いつも気が付いてくれてありがとう。」

そう言うと否定されますが、

あなたは僕の記事を見つけてくれて、
そして、最後まで読んでくれてましたね。

「いつも気が付いてくれてありがとう。」
この言葉を受け止めてくれるだけでも、
僕はとても嬉しいです。


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