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3年過ぎたら愛は冷めるのか!?



遠距離恋愛はすごく楽しい


日本とスコットランドという超遠距離恋愛を経て日本にやってきたポーランド人パートナーMarek。日本に来てからもうすぐ4年が経とうとしています。

遠距離恋愛、すごく楽しかったです。 よく、遠距離恋愛はつらいというのを聞くことがありますが、会いたいけれど会えないつらさも含めて期待と気持ちが盛上がり、その状態で独身生活を満喫できる。

自由で身軽で気持ちはウキウキ♪
これ楽しくないわけないじゃないですか!

でも「現実」になると幻想の中での高揚した気持ちはあっぱれなほど簡単に消え去ります。人って幻想(妄想?)の中にいる時が一番幸せなのかもしれません。

あれほど盛り上がっておいて破局の危機か!?

幻想の中【幸福レベル 10】


そこには無慈悲な現実が待っていた・・・


ポーランド人の彼が来日して数か月は怒涛の日々でした。慣れない環境での生活がはじまったのと同時に、Marekの新しい職場での大混乱。私も気に入っていた海の近くの郊外の家からMarekの職場に近い街中に引っ越し、ストレスが急上昇。のぼせ上がる気持ちはさっぱり跡形もなく消えました。

そう、遠距離恋愛中に脳内から元気よく分泌されていた恋の調味料ドーパミンは、悲しいかな急降下したのでした。

現実その1【幸福レベル 4】


夫婦関係は最も難しく、挑戦し甲斐がある関係

結婚を考え始める前のずっと若いころから親や周りの夫婦を見渡してきて愕然としてきました。ずっと仲良くラブラブでなーんてただの幻想で、夫婦関係って本当に難しいんだ、と。

旦那さんの心ない言葉や態度に傷つき、長年心にためている奥さんもいるだろうし、なんだか分からないけど奥さんがイライラモードだから、自分の趣味に意識をむけようという旦那さんもいるかもしれない。

外でどんな偉そうなことを言ったり、どんな偉そうな肩書があっても、家で一番近い人から尊敬され信頼されるのはかなり少ないんだ、と。

だから、恋は一時的な幻想ということも、Marekが日本にきて一緒に生活を始めたら現実はバラ色じゃないことも想定内。気持ちの上では覚悟していました。

現実その2【幸福レベル 3】


干渉しない無関心主義へと陥るのか!?

そんな私がこれまで取ってきた「好きな気持ち長続き対策」は、相手の自由を尊重し、自分も自由にしたいことをすること、でした。

一人で過ごすの好きお互い干渉せずという共通の性格もあって、自由を尊重することはすんなりできました。ところが、あまりに別行動で干渉しないため、だんだんと同居人的になっていきました。お互い別々の方向を向いている状態になっていったのです。

友達みたいだけど、これカップルでいる意味あるのかな?

休みの日、私はジムでひたすら泳ぎ・・・
Marekは一人釣りにゆく


効果バツグンの仲良し大作戦!

このままじゃあいけない、と仲良し大作戦を立ててみました。そして次の4つのことを意識的に今年はやってみたのです。

  1.  定期的に一緒に散歩する

  2.  お互いのやりたいことや未来について話す時間をつくる

  3.  相手にイライラすることがあってもユーモアで切り替える

  4.  何をやるにも楽しそうにする(例えば鼻歌謳いながら家事をする)

この作戦、効果バツグンでした! 特に難易度の高い3つ目と4つ目を意識することで、相手の態度も3倍くらいやさしくなりました。4年目にして信頼が積み上がって絆が強くなり、地味だけど深く静かな愛情が根底にあるのを感じるようになりました。

以前よりずっと仲良しになりました!
あー、よかった。
逆だと困っちゃうものね。

定期的に時間をとってお互いの未来の話をよくするようになりました。


そこには甘いささやきも虹もバラもなく、地味でぱっとしない現実が長くだらだらと続く

そう、幻想は長くは続かない。
必ず無慈悲な現実がやってくる。

「脱いだ靴下ちゃんと片付けといてよね!」とか言わなくちゃいけないことになる。

でも長い現実の中でしか得られないものがある泥臭く、より人間臭いドタバタ劇をくぐりぬけ時間をかけて見えてくるものがある。それは幻想の中の甘い言葉より、より深く、より成熟した何かだ。

幸福レベル WX(次元が変わった)

その甘くない現実の中でお互いの夢を語っています。

私たちが大切にしているのはユーモア。お互いの扱いを学んだことで、ここ数年はまったく喧嘩しなくなり、毎日お互いを笑わせています。そしていいチームとして長期戦で協力してやっていくぞ、という気持ちが強くなっているのを感じるようになりました。

ああ、やっと私も成熟してきたのね。

愛媛県 滑川渓谷にて


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