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なぜ夜になると「死」について考えてしまうのだろう

人はどうして生まれてきたの?
人は死んだらどうなるの?

初めて「死」について考えたのは、たしか小学校低学年か中学年のころで、夜寝る前にふと思い浮かべたものだった。

どうせ死ぬなら生まれてきた意味はあるのか、死ぬ瞬間は苦しいかもしれないなら、はじめから生まれてこなければ良かったのではないか、などなど。

それらの空想は、きまって夜になると現れた。

寝る前の電気を消したあと、我々を四方八方から包み込む深い暗闇のせいか?それとも単にすることがなくなり、なんらかの脳の働きによって生命について考えてしまうのか?・・わからない。

だけど、なにも夜にそんなことを考えたくない。
昼間、周りにたくさん人がいるなかで考えるのと、夜ベッドの中で一人で考えるのとでは気分が全く違うだろう。

もっとも、大勢人がいるなかで死に考えるのは難しいかもしれないし、自分一人だけがそのようなことを考えていることはむしろ余計に人を孤独に感じさせる可能性もある。

だが、夜は気を紛らわせる対象がいなくて、なんともツラい。一人悶々と考え込んでしまうのだ。

死について考え、いつの間にか眠りに落ち、翌朝目を覚まして明るい陽の光を見るととても安心する。
あ、今日も生きてるんだ・・って。

あと何度これを繰り返すのだろうか。

そのようなことを考えながら、私は今日も無事に目を覚ました。

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