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伝えていきたい道具・画材の物語 Vol.1 クレヨン・絵の具編③ 絵の具のつくりかた
クレヨン・絵の具編②で、クレヨンの製造工程を見学した笠先生ともちがわさん。今回の③では絵の具の製造工程を見学します!
クレヨン・絵の具編①、②のお話はこちら▼
絵の具の作り方
絵の具ができるまでの様子を見ていきましょう。鮮やかで美しい発色を実現する秘訣は、全てを機械に頼るのではなく、絵の具のわずかな違いを見て、手作業で調整する職人技にあるそうです。
今回も、もちがわさんのイラストで製造工程を大まかに説明すると、
①顔料と定着材を混ぜる
②顔料をすりつぶして均一にする
③チューブに印刷する
④絵の具を充填・検品する
⑤箱にセットして完成
という工程で絵の具は製造されています。
![](https://assets.st-note.com/img/1711462740408-UMYwsOgkpc.png?width=800)
①混ぜる
顔料と定着剤(アラビアガムやアクリル樹脂)を混ぜた「絵の具のもと」を混ぜ合わせる。
②ロールですりつぶす
色の濃さを均一にするため、「絵の具のもと」を3本のロールですりつぶす。顔料の粒がどれくらい細かくなっているかによって、発色のよさが決まる。スタッフが原料の状態を目で確認し、手動でロールの微調整を行いながら、すりつぶしていく。
![](https://assets.st-note.com/img/1711463204657-LH7vN79zY4.png?width=800)
ロールですりつぶされた絵の具は200リットルのドラム缶で保管されたのちに、自動充填機でチューブに充填される。輸出する場合、充填作業は海外で行われることも。
![](https://assets.st-note.com/img/1711464629571-4eeyYKW5oZ.jpg?width=800)
③チューブに印刷する
プラスチック製のチューブに、中身の絵の具の色に合わせて色名などを印刷する。チューブの印刷は2色刷りで、みどり色の場合は、みどり色の下地の部分を印刷した後に白文字を印刷する。「エフ水彩」の絵の具では、片手で開け閉めできるフタがついた「ワンタッチキャップ」を採用。子どもがキャップをなくさない配慮がされている。
![](https://assets.st-note.com/img/1711463279657-aEnt0OuYwE.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1711514496125-ibrpZT7ARc.png?width=800)
④充填し、検品する
絵の具をチューブの中に充填し、不良品がないかをスタッフが目で見てチェックする。
![](https://assets.st-note.com/img/1711464394178-8Mm6qgbCHI.jpg?width=800)
⑤箱にセットして完成
セットの色数に合わせて箱の中に各色のチューブを入れ、出荷する。
![](https://assets.st-note.com/img/1711514527700-PDXCfEYRRd.jpg?width=800)
クレヨンと絵の具の製造工程を見学した、笠先生ともちがわさん。
最後に、工場で働く方々に詳しくお話を聞くことにしました。
クレヨン・絵の具編④では、ぺんてる株式会社の皆さんの商品に対する想いを伺います。続きはこちら▼
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