#15 付加価値ってどう与える?②
こんにちは、こんちやまんです。
当ページを閲覧いただき誠にありがとうございます。簿記や会計について興味のある方や、この記事を読んで興味を持ってくださった方は、ぜひ#1から読むことを私は強くオススメしております。
ここから本編になりますが、この記事は前回の続きとなりますので、前回の記事をまだ読んでいない方はぜひ先にそちらからお読みいただくことを強くオススメします。
前回は付加価値についてざっくりとお話ししました。
今回は、そんな付加価値の与え方についてお話しさせていただきます。
企業は具体的にどうやって付加価値を与えているのでしょうか?
付加価値の種類
まず、付加価値には大きく分けて3種類あります。
1.機能的価値
機能的価値は、商品やサービスの機能によってもたらされる価値のことです。みなさんが使うスマホのストレージ容量にも64GBや128GBと種類があり、大きいほど値段が上がりますよね。
理由はモノや人の感じ方でそれぞれですが、他のものよりこれの方が良い!と感情を引き起こすものが機能的価値です。
2.感情的価値
感情的価値は、商品やサービスを利用することによって生まれるポジティブな感情の価値を表します。
「俺は金があってレクサスや外車に乗れている!」や、「高級なホテルの豪華なディナーを食べに来ました!」とインスタグラムに投稿して自慢する姿。
あれです(笑)
少し失礼な言い方をしましたが、実際に自己満足や自慢のためにお金を投じる場合ってありますよね。それが感情的価値です。
3.自己表現的価値
自己表現的価値は、その商品を持っている、サービスを利用していることで理想的な自分に近づけるという感情の価値を表します。
これは感情的価値と似ているのですが、例を上げるのであれば、女性の化粧などでしょうか。売れっ子女優やYoutuberがしているメイクを取り入れることで理想な女性として自分も一歩近づく、それをすることで自分らしくいられる。
前回、ビジネスホテルと高級ホテルの話をした際、私は高級ホテルはむず痒くて肌に合わないという話をしましたが、「ビジネスホテルの方が自分にとって居心地良く旅行を楽しめる」というのも自己表現的価値による付加価値です。
付加価値の付与事例
ではその3種類の付加価値を企業は実際にどうやって与えているのでしょうか。
アイドルグループのCDに付いてくる「握手券」
こんちやまんはアイドルグループにとっても疎いためあまり詳しいことはわかりませんが…(笑)
購入者は、買えば買うほど「推し」と同じ時間を過ごせ、触れることができる。複数枚あることに便利さはないと思うので、機能的価値ではないと思いますが(笑)自分が幸せな時間を過ごせるという思いから、感情的価値による付加価値があって購入しているのでしょう。
チープカシオ
¥1,000〜¥2,000で購入できるCASIOの「チープカシオ」。ただ、時計って全て「時間を伝えてくれる道具」ですよね。その中でROLEXのような高級ブランドもあれば、チープカシオのような安価なブランドもあります。
CASIOは「高いほうがより良い時計」という概念を覆し、「安くて高見えするスタイリッシュな時計」という新たなブランドを成立させて人気を集めました。
まとめ
付加価値というのは、今までになかったその商品にしかない「新たな価値」です。ただ、前回話したように、商品本体ではなく、あくまでオマケです。その価値は機能的な面だったり、ブランドというネームバリューや自己満足のためだったりと様々です。
大事なのは、「人によって感じ方は十人十色」ということです。人それぞれが何をもって「付加価値がある」と感じるのか。商品提供をする側になったときにこういった考え方、世の中のあらゆるニーズを取り入れる力は資本主義社会で生き残るために必須です。
もし購入者の立場だけでなく、売る側に回ったときには、どうしたら「この商品が特別」と思ってもらえるかを多角的に考えてください。
特別である理由はどんなものでもいいです。激安でウマいでもいいし、超オシャレでもいいし、適度に安くて質も良いバランスが取れていることでもいいです。
みなさんが普段「他ではないこれが欲しい」と感じる理由が、その商品・サービスに与えられた付加価値です。
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それでは、また。
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