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定期試験一週間前から勉強するのは良いことだろうか

こんにちは。
高校の定期試験が近づいてきてきました。
たまたま聞こえてきた生徒間の会話から感じたことを書きます。

私の勤めている高校では定期試験一週間前から原則部活動が中止になります。
その理由はもちろん、定期試験に向けて生徒に勉強に集中してもらうためです。

その制度を知った時にはなんとも思っていなかったのですが、定期試験前最後の部活動中の生徒間の会話を聞いて、ふと違和感を感じました。

「明日から定期試験一週間前だね。勉強やばいなぁ。」
「私は大丈夫。明日から自習室に籠るから。」

試験一週間前から自習室に籠って勉強すると聞いた時、つい頭の中で「ずるいなぁ」と思ってしまいました。

試験直前に質問をするために職員室にたくさんの生徒が訪れているのを見た時にも同じように思います。

そこで思い出しました。
私も高校生だった頃は試験前に数ヶ月分の授業を詰め込んでいたのですが、なんだか悪いことをしているような気持ちになって全く身が入りませんでした。

試験前に焦って勉強するんじゃなくてコツコツ勉強しろ、というのとも少し違います。

試験はありのままの自分を出したら良いと思うのです。
授業がつまらなくてあまり聞く気になれなかったのなら、そのまま点数に反映すれば良いと思います。

試験直前でも本当はもっとやりたいことがあったのにそれを我慢して、少しかっこいい点数を出したところで、それにはあまり意味がないと思うのです。

私は英語科の教師なので英語に限った話をします。

学校の英語の授業に興味が持てず高校の英語の成績がすごく悪かったとしても、縁があって英語を使う仕事に就いてしまってから必死に勉強して英語が話せるようになったという人もたくさんいます。

学校の勉強なんてそんなもんで良いと思います。
試験のために勉強するのは、人生トータルで考えるとやはりあまり意味がないです。

自分の見栄をよくするためだったり、成績が良い方が潰しが効くからという理由で勉強をするのは私はあまり好きではありません。

勉強に限った話ではなく、見栄で何かを頑張るのは長い目で見るとマイナスに働くような気がします。

興味があるから勉強する。
興味が出るまでは勉強しなくて良い。

やりたくないと思うのは、きっと自分にはまだ必要じゃないからではないでしょうか。

勉強をしない生徒を受け入れるのは教師としては少し勇気が入りますが、自分の授業がつまらないからだと反省して、一人でも多くの生徒が関心を持てるように工夫します。

それではまた。

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