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デザインの効果を感じた時の喜び

1年前ぐらいから鍼灸院の先生に頼まれたチラシを作成している。
ボランティアではなくて、ちゃんとお仕事としてお金を払って頂いている。
最初のきっかけはもう覚えてないが、施術中に「以前会社でチラシを作る仕事をしていた」という話をしたからだと思う。
その話を聞いて、先生もどんなもんだとお試しで私に依頼したのだと思う。
結果はまぁまぁお店の集客には貢献できたらしい。
その後も月1程度でお仕事を頂いている。
その鍼灸院の掲示物は私がデザインしたものが多くなった。
鍼灸院に行くたびに少しだけ誇らしい気持ちになる。

大学ではデザインを学んでいた。
学生の時は周りから見てかっこいいデザインや見た目が良いデザインを作ることが求められていると思っていた。
デザインを考える意味をあまり考えていなかった。
それが仕事をしていく内に、そのサービスや商品の魅力などを伝えるためにデザインするんだという当たり前の事に気づいた。
何かを伝えたい目的があるのだから、その目的を達成できなければ、そのデザインに意味はない。

今回の鍼灸院の例で言うと、集客の為にチラシを作る。
ターゲット層を想定して、そこに刺さる人達をお店に集めなければならない。
クライアントである鍼灸院の先生は毎回、こういう目的でこんな風にデザインをして欲しいと要望を私に伝えてくれる。
投げやりな注文はしない。
それに対して私が色々と考えながらイメージを形にして、叩き台を送る。
先生が抱いているイメージと違えば、やり直しだし、イメージ通りなら少し修正を加えて終了。
先生が頭の中に思い描いているデザインを表現出来た時の嬉しさは大きい。
毎回デザインを提出する時の相手の反応がとても楽しみだ。
この前作った「子どもの落書き風なチラシ」もとても反応が良かった。
作ったチラシの効果も報告してくれるので、少しでもお店の集客に貢献出来た時の喜びは大きい。

この間、初めて自分の作ったチラシがポストに入ってた。
ポストを開いた瞬間、思わず声が出た。
自分が作ったチラシをこんな所で見ることになるとは思わず、びっくりしたし、少し嬉しかった。
同時にポストの横に不要なチラシを捨てるゴミ箱があって、そこに大量に捨てられていた光景を見たときは苦笑いだった。
チラシの内容が刺さらなかったら、そりゃ邪魔だし捨てるよなぁ…。

なんとなくだが、デザインの仕事はもうしないだろうなぁと思っていた。
会社員時代の時にチラシを作った時に時間に追われて色々と失敗し、自信をなくしていた事もあって、避けていた仕事だった。
またデザインをするチャンスを与えてくれた鍼灸院の先生にはとても感謝している。
デザインを考える事は楽しい。
どうやったらお客さんに刺さるデザインになるのか、それをじっくり考えながら形にしていく事がとても楽しい。
デザインに限らず、どの仕事でもこの考えや姿勢は必要だと思う。
その事に気づかせて貰えたのは大きかった。

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