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台風、会社休んじゃった

8月15日(火)台風が大阪を通過した。
私は当日、会社を休んだ。

どうしても数年前に大阪を通過した台風の怖さを覚えている。
今回も直撃ということで、同じように警戒した。
数年前の台風は会社が前日に休みを決めて、出社はしなかった。
家で台風が過ぎ去るのを待つしかなかったが、風で家ってこんなに揺れるのか…と驚いた記憶がある。
築浅アパートが横に揺れていた。
もっと古いアパートならどうなっていたのか。
実家の方は停電もしたらしい。
それまでは台風が大阪に近づいても、何にも影響がないことが多かった。
上手いこと台風が大阪を避けたり、直撃したとしても、そんなに酷くない状態で通過していった。
「台風なんてたいしたことない」みたいな感覚が大阪の人にはあった。
それが数年前の台風で感覚が変わった。
私もその中のひとりだ。

今回働いている会社は前日から「明日来れるかどうか」の出勤確認を念入りにしたり、従業員の通勤経路を確認したり、割と従業員のことを考えているような感じではあった。
台風については「無理して来なくていい」「来るときに怪我をしても責任を追えない」「来れないなら朝に電話をしてくれれば良い」と何回も繰り返し伝えていた。
それならもう休みで良いやん…と思ったが、色々会社側にも事情があるのだろう。
会社から従業員に「休んでくれ」とは言わない。
「あくまで自己判断で」を会社は求めてくる。

ぶっちゃけ私は休む気満々だった。
「台風だから」という大義名分を頂けるなら休む。
その分、給料は減るが、まぁ1日ぐらいサボっても良いかと思う。
天気予報を見た感じ直撃だったので、怖かったのもある。

当日の朝、起きてすぐに窓を開けた。
風と雨が酷くて、横降りで窓から雨が入ってきて、すぐ閉めた。
「これは通勤無理だな」と判断した私はベットに戻ってゴロゴロしていた。
窓ガラスに当たる雨粒と風の音がとても怖かった。
8時半から9時の間に電話してくださいと会社から指示があったので、電話をした。
電話が全く繋がらない。
これは他の人も休むために電話をかけている。
休む仲間がいることに安心感を勝手に感じている。
自分の判断に自信が持てない典型的なパターン。
電話が終わったあと、ふと窓を見ると、雨も風も落ち着いている。
あれ?これ、もしかして会社行けた感じ??と少しだけ思ってしまった。
まぁ休む連絡もしたし、まぁいっかぁと思って1日好きなことをして過ごした。
雨風が落ち着いてくるのを横目で見ながら、出社しなかった自分にちょっとだけ罪悪感を感じていた。

次の日会社に出勤したら、お隣の席の方は出勤されていたそうだ。
「数名しか来てなかったし、仕事もなかったし、1時半には帰宅難民を出さないために家に帰されたの。だから来なくて正解だったよ。」と言われた。
もう最初から「来るな」と会社側が言えばいいのにと思ったが、私のちょっぴり抱いていた罪悪感は消えた。

台風とか命の危険を感じる時は、休んで良いと思う。
だいぶ世の中もそういう考え方が許される方向になってきたように感じる。
どうしても行かねばならない人以外は行かなくていいと思う。
あとは罪悪感の問題か。
日本人って真面目。
新卒で勤めていた会社が台風で休むと影でコソコソ言われるタイプの会社だったので、休む判断が正しいのか何かと理由を探してしまう。
自分の命は自分しか守れないので、これからも台風など事前に分かる危険が迫っている時は遠慮なく休もうと思う。

話は変わるが、今日は8月21日。
私の32歳の誕生日だ。
この年齢になると誕生日も特に嬉しくもないし、別に悲しくもない。
「ひとつ歳を重ねるなぁ」という感じ。
でもせっかくの誕生日なので、少しだけ良いことがあることを願って、1日を過ごそうと思う。
誕生日おめでとう、私!

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