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IFルートはないのかと考えてしまった

同じ映画を何回も観に行ったことはあるだろうか。
私はある。
「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE」最初の完成披露上映会をいれると5回観に行った。
公開前は同じ映画を5回も観に行くとは思わなかった。
こんなに映画館に通った理由は「来場者特典」をもらうため。
もちろん映画の内容が面白いからこそ、通えた。
面白くなかったら特典のためでも、5回も行けない。

来場者特典第四弾、新規描き下ろし「CDジャケットサイズイラストカード」

「サイコパス」のストーリーを簡単に説明すると、人間の精神状態をシステムが「サイコパス(PSYCHO-PASS)」として数値で判断し、正常な人間、犯罪者と犯罪予備軍を区別する日本社会での刑事物のお話になる。
そんなアニメが10周年を迎えた。
10年前に観たときは「新しい世界観のお話」だと思ったが、最近のAIの進化を見ると、PSYCHO-PASSで描かれている世界は近い将来の日本の姿かもしれないと思うことがある。
映画が公開されるということで、アニメを1期から3期まで観返したり、本編のノベライズや外伝のノベライズを読んだり、サイコパス熱を最高に高めて映画に臨んだ。

結果、とても良かった。
初めて観たときは酸欠になるかと思えるぐらい、世界観に入り込んでしまった。
アニメ3期の前日談みたいな内容が映画で描かれる。
3期を観て意味が分からなかったことが、映画で明かされるようになっている。
数年前、ハテナを浮かべながら観ていた内容に対してアンサーを貰えた。
それでも分からない謎は残っているが。

映画の内容の感想をつらつらとここに書いても、PSYCHO-PASSに興味ない人は読んではもらえないだろう。
ひとつだけ映画の内容について触れる。
この映画、私が好きだったキャラクターが死んでしまう。
確かに3期出てこなかったなぁと呑気に考えていたが、まさか死んでるとは思わない。
初めてこの映画を観たとき、衝撃過ぎて、本当にショックだった。
その時に「劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編」を何回も観に行っている人が、「1回ぐらい煉獄さん、勝たないかな…」と思ってしまうみたいな内容をSNSで見かけたことを思い出した。
私も当時はその内容に思わず「そうだよね。そう思うよね。」と笑ってしまったが、私も同じ映画を数回観ていたら、同じ様な気持ちになった。
その方のことを笑えない。
1回ぐらい、生き残ったIFルートないのかと…。
同じ映画を観てるのに。
そう思わずにはいられないぐらい、惜しいキャラクターが亡くなってしまった。
物語上仕方ないが、やっぱり悲しかった…。

それにしても来場者特典の威力は凄まじい。
今回の映画、観るのにものすごく気力を使う映画である。
約2時間の映画なので、情報量が多い。
とにかく濃くて密度が高い。
それを何回も映画館に足を運ばせる、特典の威力。
何回観ても、見ごたえがあって面白い。
こんなに映画館に通ったのが初めてだったので驚いた。
サイコパスの来場者特典で偉いなと思うのが「ランダム特典」にしなかったこと。
1種類だけを毎回配る形だったのでありがたかった。
公式さんはファンが欲しいものを分かっている。
他の界隈でランダム特典を手に入れるために毎週通っている人を見ていると大変そうなので、それがなかっただけ良かった。

そんな「PSYCHO-PASS」も映画は終映している。
最近「ワンピース」と「すずめの戸締り」が期間限定で映画館で再上映すると聞いた。
あれだけ話題にもなったし、興行収入も良かったし、内容も面白かったからこそ、また上映するのだと思う。
サイコパスもいつかまた再上映されることがあれば、行ってしまうかもしれない。
それぐらいPSYCHO-PASS熱が今は高い。
映画の内容をノベライズ化したものが発売予定なので、今から楽しみ!!!


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