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たかぎなおこさんの本でひとり暮らしに憧れて

学生の頃、一人暮らしに憧れていた。
学生の頃は実家住まいだったので、自分の出来る範囲で模様替えや100均で買った小物を組み合わせて飾ったりしていた。
ひとり暮らしを特集した雑誌も購入していた。
「ひとり暮らしをとことん楽しむ」うろ覚えだが、こんなタイトルの雑誌だったと思う。
残念ながら、もう廃刊している雑誌だが、ひとり暮らしを始める人への向けた記事や、おしゃれなひとり暮らしの部屋がたくさん特集されていた。
この雑誌を読む度にひとり暮らしに対しての憧れは強くなっていった。

その中でエッセイ漫画の連載があった。
たかぎなおこさんの「ひとり暮らしな日々。」

この本が好きすぎて、ひとり暮しへの憧れをこじらせていく。
作者であるたかぎなおこさんのひとり暮らしの日々を描かれたエッセイ漫画である。
上京をし、ひとり暮らしをする物件探しから始まり、楽しかった事や苦労した事、節約術などのノウハウをコミカルに描いている。

私は社会人2年目で実家を出て、ひとり暮らしを始めた。
たかぎさんと同じワンルームで生活を始めた。
別に同じにしようと思ってはいなかったが、結局、物件選びの最後に選んだのはワンルームだった。
無意識にたかぎさんと同じにしたかったかもしれない。
お金はかかるが、自分で好きなように家具を揃えて、ひとり暮らしを始めたことは楽しかった。
自炊もこの頃はちゃんとしていた。
ひとり暮らしは何もかもが新鮮で珍しかった。
今もたまにあの時の頃のトキメキを思い出すために、本を読み返す。
たまにひとりで寂しくなる時はあるが、自分の好きなものに囲まれて生活する事は幸せを感じる。

このひとり暮らしの本をきっかけにたかぎさんの本にハマり続けていく。
たかぎさんはひとり暮らしの事を書かれた本以外にも、旅行、マラソン、ご飯、DIY、両親、駆け出しの頃の話など、色々なジャンルの話を描かれている。
特にご飯の描写が上手い。
ご飯がイラストなのに写真以上に美味しそうに見えて食べたくなる。
旅行もたかぎさんのひとり旅の本を読んで、私も色々な所に旅行に行った。たかぎさんの本が自分の人生に物凄く影響を与えている。

そんなたかぎさんは、ご結婚されて、子どもを出産された。

育児も大変そうだが、夫婦で楽しんでいる様子が漫画から伺える。
コミックエッセイの凄いと思う所は作者の人生を絵で追える事だと思う。
あのひとり暮らしの本からここまで自分が読み続けるとは思わなかった。
その中でもたかぎさんは、自分の普通の生活の一部を切り取って、面白く見せる事が上手なんだと思う。
ネガティブな内容も必要以上に自分を落としたりせず、ありのままを描いている。
絵も優しい。
読者に寄り添ってくれるような優しい作風がとても好きだ。
それだけ、たかぎさんが魅力的な人なんだと思う。
次はどんな本が出るか。
今連載してるエッセイ漫画かな。
楽しみに待っていたい。

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