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鳥取砂丘から見た海がとてもきれいだった

子どもの頃、小学校1年生のときに家族旅行で海水浴に連れてってもらった。
当時は初めての海でテンション上げて遊んでいたと思うが、そこの海水浴場の海は汚かった。
全体的に茶色い。青くない。
「海水浴場」ではあったので、人が入って遊んで良い海だったが、テレビ番組やアニメで観たことあるキラキラとした青くてきれいな、自分が夢を見ていた「海」とは全く違っていた。
子どもながら、なんとなく夢を壊された、残念な気持ちになったことを覚えている。
初めての海が汚い海だったからか、大人になっても、あまり海に入ったり、見たいと思ったことがなかった。

新卒で入社した会社を辞めた時、今まで頑張った自分へのご褒美として旅行に行った。
宿泊先まで直通のバスを予約したら、昼食時に鳥取砂丘に寄ってくれた。
90分ぐらい自由時間を与えられたので、鳥取砂丘を探索してみた。
リフトを降りて、入り口を通ったら、一面の砂!
初めての砂丘にテンションが上がった。
砂が柔らかくて、思っていた以上に歩きにくい。
靴の中に砂がジャリジャリと入ってくる。
イメージ通りのラクダがいたり、アクティビティも色々あって充実してるなぁと思った。
ザ・観光地みたいなものに私は弱いので、ラクダはちょっと乗ってみたかった。

砂丘で何をすればいいか分からなかったので、とりあえず人が歩く方向に私も歩いてみた。
みんな砂の坂を登っていたので、私も真似して登った。
砂の坂を登っていくと、海が見渡せる場所に着いた。
その時に見た海がものすごくきれいで「海って広っー!すごっー!こんなに青いんだー!」って感動したことを覚えている。
子どもの頃に想像してた広くて青い海が目の前にあった!
童謡の「海は広いな〜大きいな〜」を思い出した。
本当に広いし、大きいよ!
晴れていて、風が気持ちよくて、海が青くてキラキラしていて、こんなに素敵なんだと思った。
海を眺めるだけで、あんなに癒やされることを知った。
そりゃあ、みんな海に行くよ。
仕事を辞めた直後だったので、気持ち的に解放感もあったのだと思う。
思ってた以上に自分が疲れていたのかもしれない。
結局、自由時間のほとんどを海を見て過ごした。

鳥取砂丘で海を見てから「海=汚い」みたいな記憶が「海=きれい」に更新された。
スマホに残っている写真も、砂丘より海の方が多い。
せっかく鳥取砂丘に行ったのに、海の方が印象に残ってるのは、どうなのかと思うが、今でも忘れられない景色のひとつだ。
今度は90分の制限付きではなく、鳥取砂丘メインで観光してみたい。


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