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身の回りの化学物質と影響

注釈

 

身の回りの化学物質の総数

現代の生活において、私たちの身の回りでは、さまざまな化学物質が使われています。

化学物質の数は、5000万種を超えていて、その中でも、日本の産業で使われている合成化学品などの化学物質は、10万種ほどと言われています。

また、毎年新しい化学物質が開発、導入されていて、その数は、500種類を超えていると言われています。

このように、私たちは暮らしの中で、さまざまな化学物質に囲まれて暮らしています。

身の回りの化学物質の表示

使用されている化学物質の中には、食品など、成分表示の義務がある製品などがありますが、表示の義務は一部に留まっていて、日常生活でのほとんどの製品に、成分の表示義務がありません。

また、食品などに関しても、加工の過程などでの化学物質が全て表示されているわけではありません。

このため私たちの身の回りで使用されている正確な化学物質を知ることは難しいです。

化学物質の影響

私たちの暮らしは、さまざまな化学物質に囲まれています。

化学物質によって、暮らしが豊かになった反面で、環境の汚染や健康被害などが引き起こされることもあります。

化学物質の環境への影響

工場などから排出される化学物質、機械類からの化学物質、農業や畜産で使われる化学物質、さまざまな製造過程での使われる化学物質が、大気、川、海に流れ、環境を汚染しています。

私たちが家庭で使用する製品の化学物質も、空気を汚染したり、川や海に流れて、環境汚染に繋がっています。

化学物質の中には、オゾン層を破壊したり、地球温暖化の原因となるものもあります。

汚染された空気は、大気に上り、大気汚染に繋がったり、雨と共に地上に降り注いで、地上の大地や空気を汚染します。地上や海や川の化学物質は、揮発によって、大気に上るものもあり、再び、大気を汚染して、雨風で地上に降り注ぎます。

化学物質の中には、長期間に渡って、分解されないまま環境に残るものがあります。

今では、南極でも、さまざまな化学物質が見つかるようになり、地球上どこにでも、人の使っている化学物質で溢れています。

このような化学物質は、地球に生きる動物にも深刻な影響を与えています。


化学物質の身体への影響

このように環境中に溢れている化学物質ですが、私たちの身体にもさまざまな経路で取り込まれます。

私たちが日常生活で使っている化学物質も多岐に渡ります。その中には、空気中に排出されるものもあります。

このような化学物質は、飲食、呼吸、接触を通して、私たちの身体に取り込まれます。

近年、日常生活に溢れる化学物質によって、化学物質過敏症などの深刻な体調不調を引き起こすことも起きていて、社会問題になっています。

化学物質の有害性

化学物質の中には、有害性の高いものがあります。

このような化学物質の摂取が、死亡、多臓器への影響、アレルギー、癌の発症などに繋がる場合があります。

化学物質の利用に際しては、各国で決められた指針があります。使用してはいけない化学物質、使用用途、使用容量が定められている化学物質など、化学物質ごとに基準があります。

しかしながら、化学物質の数は、5000万種と言われていて、更には、毎年500種類を超える新しい化学物質が開発、導入されています。

全ての化学物質の有害性の評価には、多大な時間がかかります。

また、化学物質の有害性の評価の多くは、1種類化学物質についての評価で、さまざまな化学物質を一緒に摂取することは想定されていません。

日常生活にも溢れる化学物質。1種類だけ摂取するという機会はほとんどないでしょう。

たくさんの種類の化学物質を身体に取り込んだ場合の身体への影響に関しては、ほとんど研究されていません。






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