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書くことと と 愛すること
どうして、今、また書き始めるのだろうということ。
もしかしたら、もっと、世界を愛してみたくなったのかもしれない。世界はこんなにも愛に溢れていると、話してみたくなったのかもしれない。
私の人生は、そして誰もの人生もそうであるように、経歴だけでアウトラインを擦られるほどに、単純なものではないのだろう。
そこに、何の言葉も綴ってこなかったけれど。
そこには、幼少期からどこか病弱で、年間の欠席日数が3桁になっても、病気とも認められず、壮絶な環境で育った背景は描かれていない。
「不登校」という言葉も、そのアウトラインは捉えているかもしれないけれど、実態は表していない。
ミス日本出場、そこからのモデルの経歴は、どんなアウトラインを作っているだろう。モデルを志していた学生のシンデレラストーリーとは、実のところはほど遠い。
化学物質過敏症という病名が作り出すアウトラインはどうだろう。支えが乏しい社会で、助けを求めて声を上げれば、批判されるような社会のあり方は、アウトライン通りだっただろうか。
それでも、命を繋いでこられた世界の優しさは、そこに描かれているだろうか。
どこか遠く離れていってしまったかもしれない自分のアウトラインを一度、描いてみたくなったのだと思う。そのアウトラインも、自身を離れ、どこか遠くにいってしまうのかもしれないけれど。
かたちづくる愛は、ここに、そこに、どこかに残って、またどこかに繋がっていくのかもしれない。
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