牡牛座　7度（6.00～6.99）

牡牛座　7度のサビアンシンボル
「サマリアの女」
The woman of Samaria.

6度で自分の家系的資質などと違う個性を理解しようとした結果、7度ではその差が明確に芽生え、そこから別の力を掘り起こします。

他人との差が芽生えれば差別意識も生まれますが、それは自分と他の資質がそれぞれどういったルーツのものなのかの理解が浅いことによって生まれる人間的な行為で、それを乗り越えると今までと違う意味（資質）を掘り当てる事になるのです。

それは例えば映画「グレイテスト・ショーマン」の描かれ方に現れています。映画はまず差別意識始まる物語ですが、しかし自分を認め、相手を認める事によりお互いの存在理由の深さが浮き彫りになり、自分の「存在の意味」に別の力が沸き起こるのです。

これを人類学的な見方で読み解けば最後のバレエの発表会シーンは大変象徴的です。

そのシーンでは主人公の二人の娘のうち一人は真ん中で「王道のバレエ」を踊り、もう一人は後方で「木の役」をやっていますが、これは「バレエの王道＝上流階級＝固定的な建物＝日常意識の世界」と「木の役＝サーカス＝可動的なテント＝非日常的意識の世界」という人類にある二つの意識が一つの舞台の上でお互いに意味を保持しつつ、しかし同じ時間に交わる事のない存在として共存している事を象徴しています。

そしてそれは相手を排除するような意識では無く、お互いに意味を認め合った上で「これが私だ」とお互いに言うことができる世界に「ここ」は元々あるのだと気が付くと、家系の資質を超えた別の力が掘り起こされると示しているのです。

ですので、この度数の影響が強い人は、差別や違いにぶつかる事もありますが、その潜在的意味に気が付くとより大きな可能性を手に入れられる人です。

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